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音系戯言

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海が泣いている / 太田裕美 * 1978 CBS Sony

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 シティ・ポップな9月(←深い意味無し)。ただのアイドル歌手ではない太田裕美も再評価が著しく、決して“木綿のハンカチーフ”のアイドル曲だけで片付けられない人。清涼感のある歌声で、ニューミュージックにも接近しながら、うまいこと独特のスタンスで長い支持を得続けてます。トップ・アイドルクラスの可愛い顔でありながら、丁寧に作り込んだアルバムも多いのが裕美さんの良いところ。いろいろと今更ながら聴いてみましたが、なかなかイケてるのが下向き加減の表情もセクシーな78年の9作目。ロサンゼルス録音で、はっぴいえんどの松本隆と、日本の最高峰R&Bメロディ・メイカー筒美京平がタッグで全編を作詞・作曲を手掛けた力作です。エド・グリーン(ds)やリー・リトナー(g)も参加で、AOR調でもありフリーソウル的でもある当時の好調を示す1枚。
 なんといっても最高なのが初っ端に登場の「スカーレットの毛布」。流石、筒美京平といえるメロディに萩田光雄氏の70sソウルの香りを存分に漂わせたグルーヴィーなアレンジが絶品すぎます。これこそ、今のシティ・ポップ視点でいくとド真ん中。そしてシングル曲「振り向けばイエスタディ」と「街の雪」では、サイモン&ガーファンクルの“明日に架ける橋”を手掛けたジミー・ハスケルがアレンジ。歌謡曲な香りながら、上品なストリングスとAORっぽさが同居したレイト70sらしい曲となってます。「茉莉の結婚」はニューミュージック最前線って感じ、コッキーポップ(←古い)で聴けそうな感じ。ただ「Nenne」なんかはシャッフル・ビートとロック・ギターで、ちょっとミスマッチな感じもします。英題でPLATONICと題されたタイトル曲「海が泣いている」は叙情的なスロウでなかなかの美メロが光る佳曲。珍しいレゲエ調「ナイーブ」はなんてことない曲調ですが、洗練されたアレンジが聴きもの。「水鏡」、「女優(ヒロイン)」と落ち着いた曲調で聴かせながら、最後の「∞(アンリミテッド)」がディスコを感じるグルーヴで華やかに〆ています。もう少しダーティな躍動感があってもよかったかもしれないですが、カッコいい曲。
「今年、45周年でヒャダインとも組む裕美さん。素晴らしいです!」

スカーレットの毛布



Comments 2

片山ニク

太田裕美というと漫画の「こち亀」を思い出します
初期はよく作中に名前が挙がってました
ロック好きはなぜか太田裕美好きですね〜
僕もです^ ^

2019-09-18 (Wed) 09:39 | EDIT | REPLY |   

ezee

★片山ニクさん
 懐かしい、、確かによく登場してましたね〜
 美人キャラは太田裕美さん似の人物が多かったですな!

2019-09-20 (Fri) 00:06 | EDIT | REPLY |   

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