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音系戯言

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Solid Stax Sensations / Various Artists * 2015 Kent

slid stax

 なんとも気持ちを落ち着かせてくれるグッド・ソウル・ミュージック。自分でチョイスするのも面倒な時、手っ取り早く聴かせてくれるDJ視点で選ばれた編集ものは便利です。日本ではフリーソウルの橋本徹氏なんが信頼抜群ですが、イアン・レヴァインが編纂したスタックス・コンピレーションも実に素晴らしい1枚。何10枚とあるスタックス系コンピの中でも、王道ヒット以外で組まれたものではかなり名編と言いたいのがこのソリッド・スタックス・センセーションズ。半分以上が知らん名前のアーティストながら、シングル・オンリー曲など外せない名曲を織り交ぜ、かなりゴキゲンで25曲一気に聴かせます。
 ゴリゴリのスタックス・ファンDJには基本というBarbara Lewis「The Stars」をご存知の方なら、このテイストの少しポップでダンサブルな編集を感じ取れると思います。そして個人的に本作の1等賞と思ってるのがMajor Lance「Since I Lost My Baby's Love」。昔、スタックスのベストでも聴いて、なんと粋でカッコいいソウルなんやとシビレた曲。元々シカゴ・ソウルの人なので、一時在籍した南部スタックスのメイジャー・ランス作品なんて中々辿り着きませんが、この優秀シングル・オンリー曲は絶対的な名曲です。有名どころは、ウィリアム・ハワードの圧倒的なヴォーカルが聴きモノの初期Dramatics「Your Love Was Strange」、初期スタックスからの貢献者William Bell「The Man In The Street」、レディ・ソウルMargie Josephの人気シングル曲「One More Chance」、そしてディープな歌声が人気のゴスペル・グループThe Rance Allen Groupは3曲収録でガッツリ腹持ちのいいファルセット&シャウティングスタイルで聴かせます。他のアーティストは知名度では劣るものの、スタックスの底力を感じるナイスなレコーディングが随所に。女優Roz Ryanのスウィート・ミデイアム「You're My Only Temptations」、ゴスペルのAnnette May Thomas「Hold On」フリーソウルでも注目となったIlana「Where Would You Be Today」、ウォーキング・テンポが心地よいPaul Thompson「Special Kind Of Woman」など、隠れた佳曲が続々登場。私もこのコンピで初めて知ったSylvia & The Blue Jays「Put Me In The Mood」なる活きのいいレアなレディ・ソウルも収録です。タイトゥン・アップのバックを務めたことでもお馴染みのThe T.S.U. Tornadoesは「I Still Love You」なるナイス・ミディアムが収録でこれは収穫。アルバムは出せなかったもののデルズ並みの強力なコーラス・グループNewcomers「The Whole World's A Picture Show」や、マッド・ラッズにいたJohn Gary Williamsのメロウ「The Whole Damn World Is Going Crazy」も人気曲。またライターとして有名なDavid Porter「If I Give It Up, I Want It Back」は南部らしくないシカゴ・テイストのグッド・ダンサーで最高です。
「スタックスは泥臭すぎるって人にもオススメの70年前後のスタックス名編集。イケてます!」

Major Lance「Since I Lost My Baby's Love」


BARBARA LEWIS - The Stars


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