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音系戯言

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Rock 'n' Roll / John Lennon * 1975 Apple

rocknroll john



新元号“令和”の時代も、もうすぐ。もうショーケンや裕也さんのような無茶だけど素敵な人が、崇拝されるようなことはもう無いのでしょう。現代社会は規律の上に成り立っているので。そんな中、内田也哉子さんが最後、父に贈った謝辞が名文すぎました。“Fuckin’ Yuya Uchida, don’t rest in peace. Just Rock’n Roll” これには天空の裕也さんも希林さんもブッ飛んで拍手喝采したに違いありません。人が亡くなって、急に皆が賛辞を送るのも気持ち悪いですが、悪口を言うのもよくありません。少しニヤッと笑うくらいのことで。お別れしたほうがイイもんです。僕も父のときはそうしました。也哉子さんの、洒落も効いたこの名言はお見事でした。そんなことで、ロックン・ロール。
 ジャケに映るはハンブルグ時代1961年のジョン、そしてポールやジョンの影。昭和な男ジョンが、ソロ活動を続けた中で一度原点に帰ったアルバム。盟友ポールも、裕也さんも同趣向の作品を残してます。元々はチャック・ベリーの“Come Together訴訟問題”もあって、本作でチャックの曲(「You Can't Catch Me」と「Sweet Little Sixteen」)をカヴァーして和解ってのもありました。とはいえ敬愛する師匠、じゃあロックンロールのカヴァー集でもやるか!って感じです。中でも、最初シングルで聴き、感動の嵐となった「Stand by Me」は特に衝撃でした。涙が出そうになる熱いジョンのシャウティング・ヴォーカルにジェシ・エド・デイヴィスのギターも存在感バリバリ。奇跡の素晴らしいテイクです。この時期にヨーコとも疎遠になり、私生活も荒廃していたというジョン。途中まで制作に加わったフィル・スペクターも、途中でテープ持って逃げ出すなど散々なようでしたが、ロックン・ロールの奥深さを見事に体現です。他もすべてルーツ曲のカヴァーで、冒頭から最高なのがジーン・ヴィンセントBe-Bop-A-Lula」。ロックン・ローラーなジョンがいきなり炸裂で、ファッツ・ドミノAin't That A Shame」も迫力満点。また、バディ・ホリーPeggy Sue」、ラリー・ウィリアムスBony Moronie」、リー・ドーシー「Ya Ya」など楽しくセッションしてます。レイドバックした感じのボビー・フリーマン「Do You Wanna Dance」なんかも演ってますが、裕也さんも十八番だった「Rip It Up / Ready Teddy」、「Slippin' and Slidin'」といったリトル・リチャード曲のストレートなカヴァーがグレイト。サム・クック〜リトル・リチャード・メドレー「Bring It on Home to Me/Send Me Some Lovin'」はロッカ・バラード風。そして最後にスロウでバシッと決めるのがロイド・プライス「Just Because」。実に色気ある男です。
「ジョンも愛や平和やヘチマやと、いろいろ言ってましたが本質はココ。ロックン・ロール!」

Stand By Me


Slippin' and Slidin'



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