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音系戯言

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ロックンロール放送局 / 内田裕也 & 1815 Rock'n Roll Band *1973 Warner

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 音楽、ライフスタイル、スリルがロックンロールの真髄。その体現者で日本ロック界の最重要人物、内田裕也が永眠、享年79。寂しいですが敬意を表して追悼です。自分が存在を意識したのは中学生の時。この何かおっかない感じの人が、年越しのニューイヤー・ロック・フェスで沢田研二や松田優作、宇崎竜童、ジョー山中、ARBやルースターズ等の面々を首領ドンとして仕切ってるのをTVで見たのが最初。それからすぐに見に行った祐也さん主演の映画“水のないプール”(←同時上映は“爆裂都市”)は正に狂気に走る男を好演。その後も、盟友崔洋一と組んだ“十階のモスキート”に滝田洋二郎との“コミック雑誌なんかいらない!”と狂気の名作を連発。ヒット曲は無かったけど、十分にロックンローラー魂を発揮。ビートたけしも、小馬鹿にしてるようで愛と尊敬の念を持っていつも話題にしてました。最初は何が凄いのかさっぱり分からん人でしたが、これだけ皆に慕われた魅力はロックそのものの“狂気の行動力”につきます。音楽では年末恒例のロックフェスでしか見なかったけど、その危うさは実にロックで魅力的でした。自分が20歳の時、裕也さんのライフワークNYRFに若いバンドを出すべく、大阪心斎橋までオーディションで来てくれて小生のバンドを審査。予定は2曲だったのに“スロウなのも、もう1曲演ってくれる?”と評価していただき、ビビリながらの演奏を見ていただいたのも良い思い出。それからNYRFに2回も出して頂いたのは本当に感謝です。それからも都知事立候補、女性問題で逮捕と、もう破天荒どころやないスリルを世の中に振りまく祐也さんは常に魅力的でした。パンタ曰くは“面倒くさい奴の頂点”だそうで、まさに祐也さんのロックな部分を最高の賛辞で表現。好き嫌いが真っ二つに分かれた人でしたが、自分は大好きな人でした。
 ロックンロール人生をまっとうした裕也さん。数少ないアルバムでも、もっともお得意のレパートリーを一番網羅してる73年の力作を紹介。代表曲ともなった頭脳警察カヴァー「コミック雑誌なんかいらない」を筆頭に、最後のステージとなったNYRFでも力を振り絞って歌った「Johnny B Goode」と、長年愛し歌い続けたR&Rがてんこ盛り。ロカビリー・クラシック「Be-Bop-A-Lula」、大きな影響を受けたというプレスリーの「A Big Hunk O'Love」、「I Need Your Love Tonight」、「Heartbreak Hotel」、「Trouble」、「Blue Suede Shoes」に、リトル・リチャードKeep A Knockin'」、「Tutti Frutti」、「Long Tall Sally」からオーラスの「Teenage Boogie」までゴキゲンさんでロックン・ロールしてくれてます。全然スマート&スムーズじゃないけど、本当に粋な男です。
「スリルとユーモアをありがとう。寂しいぞ、裕也さん!合掌。」

ジョニー・B.グッド



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