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音系戯言

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1974 One Step Festival / 上田正樹とサウス・トゥ・サウス * 2019 super fuji Discs

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日本が誇るソウル・バンド、サウス・トゥ・サウスのライブが発掘です。これは彼等をリスペクトしまくるオッサン世代にとっては興奮! 今ではフェス全盛ですが、当時は珍しかった大々的な野外フェスで、ウッド・ストックに触発された福島県郡山での記録。あの芦屋ルナ・ホールの伝説盤有山じゅんじとの国宝盤の1年前となる1974年8月録音で、メンバーもまだ正木五郎や中西康晴は未参加。しかしながら、スタジオ・ミュージシャンとしても活躍した宮内良和(Kbd)に、ジャズ界でモントルーまで出た上場正俊(ds)、関西のR&Bロックシーンで名を馳せた萩原義郎(g)らが在籍した頃のライヴで、1週前収録というびわ湖バレイ8.8Rock Dayなんかと同時期です。サポートには石田長生(g)も参加。
 中身はお馴染みの二部構成で、序盤は上田正樹&有山淳司のアコースティック・セット。どぎつい歌詞からギョッとする「タバコが苦い」からスタート。ダウン・ホームな有山のギターも冴えます。「バッドジャンキーブルース」、藤井裕(b)も加わる名曲「負けると知りつつバクチをしたよ」と、キー坊お得意の“おおきにっ”も連発しながらエエ感じで進行。そして、いよいよファンキーなホーン・セクションを加えた第2部は「Opening〜The Funky Penguin」から全開。「Ooo Poo Pah Doo」、「Walking The Dog」とお気に入りだったルーファス・トーマスのアーシーなソウルを披露。会場を“後ろ、元気ないやんけ”とか煽りながらも、バンドのタイトな演奏も光るキャンディ・ステイトン「Get You When I Want You」の頃には観客もかなり熱い様相に。メンバー紹介後、くんちょうこと堤和美(g)が歌う「Licking Stick」と「Funky Broadway」も渋い喉が最高で、ここでは更にファンク度を増します。オーラスはサウスの真骨頂「I Can’t Turn You Loose」に「Try A Little Tenderness」と怒涛のオーティス攻め。予定外だったと思われるアンコールは“よっしゃ、いったろ”とサム・クックShake」をアイク&ティナ風にガツンとかましてくれます。あえて難を言うならミックスが軽いってとこで、中低音が薄い感じで本来の熱さが目減り。91年西部講堂ライブ(←傑作!)くらいの質感が欲しかったとこです。
「僅かな活動期間だったサウスの貴重なライヴ。ありがたや〜!」

The Funky Penguin


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