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音系戯言

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The Doo Wop Box / Various Artists * 1993 Rhino

doo woppp

人間の声が最強の楽器と思わせるのがヴォーカルのハーモニーを楽しくも、うっとりも表現してくれるドゥーワップ。元々はスウィンギングなコーラスを聴かせたインク・スポッツのようなグループが登場した1930年代がルーツとされるようで、全盛を迎えたのがストリートに根ざす中で多くのグループがヒットを飛ばした1950年代。黒人が自分達のコミュニティの為に、よりスタイルをクールに発展させた感じ。その頃の優秀曲を年代順に収めた最強のコンピレーションなのがライノ社編纂のこのボックス・セットです。今でも聴き込んでしまう重要曲ほぼ網羅の最強といえる選曲です。
 まずBirth Of Doo Wop(誕生期48〜55年)の曲達。R&Bらしさを備えた最初と言われる48年ヒット、The Orioles「It's Too Soon To Know」からですが、このグループではプレスリーも歌った大傑作53年「Crying In The Chapel」も無論収録。そしてベースやファルセットを際立たせたスタイルも確立の50年The Ravens「Count Every Star」、51年The Five Keys「The Glory Of Love」、ロックン・ロールな53年The Crows「Gee」に、53年Clyde McPhatter & The Drifters「Money Honey」と超重要曲がズラリ。楽しさ満開な54年The Chords「Sh-Boom」、バック・トゥ・ザ・フューチャーでも使われたThe Penguins「Earth Angel」、ラッツ&スターも最高なカヴァーを残したThe Wrens「(Will You) Come Back My Love」、ロッキンにスウィングするThe El Dorados「At My Front Door (Crazy Little Mama)」、身震いするほど完璧なThe Platters「The Great Pretender」など、たまらん展開。
 そしてRock 'N' Roll Explosion期、55〜57年。The Cadillacs「Speedoo」、キッズ・グループのお手本Frankie Lymon & The Teenagers「Why Do Fools Fall In Love」、大傑作としか言いようのないThe Five Satins「In The Still Of The Nite」、名門の初期作The Dells「Oh What A Nite」、名バラードThe Heartbeats「A Thousand Miles Away」、これぞドゥワップと言いたいThe Dell Vikings「Come Go With Me」と有名曲が次々登場。スロウも珠玉クラシックの連打でThe Dubs「Don't Ask Me To Be Lonely」The Charts「Deserie」Lee Andrew & The Hearts「Long Lonely Nights」The Shells「Baby Oh Baby」あたりトロけるしかないです。
 Golden Ageは最盛期といえる57〜59年の曲達。シャナナ・コーラスも最高なThe Silhouettes「Get A Job」、楽しさ満点のThe Monotones 「Book Of Love」、女性ドゥワップの傑作The Chantels 「Maybe」あたりは楽しさと共に鳥肌も立つ素晴らしさ。ソウル時代も大活躍のJerry Butler & The Impressions 「For Your Precious Love」ビーチ・ボーイズが秀逸カヴァーを残したThe Students「I'm So Young」The Mystics「Hushabye」、こちらも数々のカヴァーを生んだバラードThe Imperials「Tear On My Pillow」The Crests「16 Candles」The Skyliners「Since I Don't Have You」、次の時代を感じるThe Fiestas「So Fine」、ドリーミーなコーラスで魅了するThe Flamingos「Lovers Never Say Goodbye」、エロ仙人ロイ.Cが在籍したThe Genies「Who's That Knocking」と重要作の嵐です。
 最後のRevivalと題された59年以降は洗練された感覚に。ローラ・ニーロも演ったThe Jesters「The Wind」、斬新なドゥワップ・アレンジでヒットしたThe Marcels「Blue Moon」、ジャーメイン・ジャクソンも歌ったバラードShep & The Limelights「Daddy's Home」、これまたビーチ・ボーイズでお馴染みのホワイト・ドゥワップThe Regents「Barbara-Ann」、ポップさがたまらないThe Velvets 「Tonight (Could Be The Night)」、クラシックとなったThe Jive Five「My True Story」、ブロンディのカヴァーがお馴染みRandy & The Rainbows「Denise」、泥臭さも絶品なJ.ガイルズ・バンドも演ったThe Marvelows「I Do」あたり、外すことができない重要曲。
「こんな楽しい教科書は無い。まさにドゥワップの決定盤!」

The Crows - Gee


THE STUDENTS - "I'M SO YOUNG"


THE MARVELOWS - "I DO"



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