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音系戯言

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We're in the Mood / ICE * 1996 EMI

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 レア・グルーヴとかファンクとか注目される中、ファッションともなっていった渋谷系と言われたちょっと洒落た音楽スタイル。金太郎飴みたいにわりとマンネリな音楽だった小室哲哉の一大ムーブメントより、よっぽどクールでグルーヴィなサウンドが多かったです。そんな中で、本格的に濃ゆいソウルを体現するわけでもなく、適度にファンキーで、適度にポップで、ちょうどエエ塩梅な音楽を届けてくれていたのがICE。女性ヴォーカルではラヴ・タンバリンズも激クールでしたが、こちらも最高でした。残念ながらアレンジャーであり、コンセプト・メイカーでもあったギタリスト宮内和之は他界してしまいましたが、ヴォーカリスト国岡真由美とのコンビ芸で優秀作連発でした。
 こちらは代表作とも言える96年のアルバム。20年前とはいえ今も新鮮で、70年代以降のファンクやフュージョン、ソウルっぽいものを、90sテイストでキュートにまとめ上げてます。冒頭からワウ・ギター・カッティングが冴える「Get Down, Get Down, Get Down」でクール&ザ・ギャングを横目に、決して暑苦しくならずにグルーヴを決めます。スロウ・ダウンした「I'm In The Mood」、チャーのSmokyも彷彿させる「Drive」と都会的な洗練グルーヴもあれば、フォーキーでリゾート感覚な「Stay」や、ゴリゴリ・ファンク「Natural High」と、あくまでブラック・テイストの範疇で上手く楽しませてくれますが、ポップスとしても絶妙な感覚。中でもヒット曲となった「Baby Maybe」はシンプルながら絶品の1曲。キュートな国岡氏のヴォーカル・スタイルと宮内氏のセンス抜群のアレンジが最高の形で昇華してます。オルガンの使い方もすごく良いです。この後も、これまたキュートなポップ・ソウル炸裂となる「Over The Rainbow」や「Shine」も聴きどころで、前者ではどことなくドラマティックスの“In The Rain”を想像させるアレンジもあり。ところどころでソウル・ファンがほくそ笑むアレンジが忍ばせてあるのもポイント高しでした。軽やかにスウィングする「Sweet Inspiration」で〆ですが、ボートラで入ってる「Touch Me,squeeze Me, Pt. 2」も気持ち良いグルーヴで聴き逃がせません。
「ちょっとイキった音楽ながらイヤミ無し。素麺のようにツルツルいけます!」

BABY MAYBE



Get Down, Get Down, Get Down


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