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音系戯言

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Pain in My Heart / Otis Redding * 1964 Atco

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  不世出のソウル・シンガー、オーティス・レディング。最近も“Dock Of The Bay Sessions”なる最終期の録音を再編集したものがリリースされたりと、根強い人気です。個人的に好きなのは、名曲が多い初期のアルバムで、どれも聴きどころありすぎで、スルーできないものばっかり。中でも、政治家の演説のようなジャケが印象的なのが1964年のオーティス・レディング記念すべきデビュー・アルバム。このへんはLPで買い直して、手間暇かけて聴いてみたい作品です。とか言ってストリーミング聴きですが。。
 で、本作。すでに3曲も爆弾を放り込んでいまして、コレが全キャリアの中でも必須となる超重要曲となってます。乱暴に言うと、コノ3曲がすべてと言っていいほど。 まずアラン・トゥーサン作品“Ruler Of My Heart”の改作となる名唱「Pain in My Heart」。気合一発の盛り上がりパッセージAnother day, as again it get tough〜の部分などベタな展開ながら何度聴いてもシビれます。シンプルながらサザン・ソウル・バラードの素晴らしき典型となっていて、昔コレを真似した曲を自分も作りました。ストーンズもしょぼいですがカヴァーを残してます。そしてスタックスのオーディションにおいて自信を持って歌った自作バラード「These Arms of Mine」。1962年にVoltレーベルから発売されたデビュー・シングルです。これにスティーヴ・クロッパーはじめスタジオにいたミュージシャンも感銘を受けスタックスとの契約にこぎつけたといいます。これもシンプルゆえに、オーティスの丁寧な歌唱がしっかり心底まで響きます。最後にディープ・バラードの傑作で後半のスクリーミングが鳥肌モンの「That's What My Heart Needs」。この曲がオーティスの最高傑作という人もいるくらいファンにも人気の曲です。とにかく、この3曲は中毒性が高いので、デジタル環境なら知らん間にこの曲ばっか聴いてしまいますので注意です。他ではリズム系で、レーベル・メイトでもあるルーファス・トーマスの「The Dog」、西海岸R&Bリチャード・べリーの「Louie Louie」、そしてアイドルだったというリトル・リチャードLucille」もカヴァーですが、自作もその影響下にある「Hey Hey Baby」がノリノリのロックンロール調でなかなか。またベン・E・キングの名作「Stand By Me」もオーティスのイメージでは無いかもしれませんが悪くないです。目指すところとなるサム・クックの出世作「You Send Me」、Don Gardner & Dee Dee Fordのヒット「I Need Your Lovin'」あたりも、自身のフェイヴァリットを自分なりの歌唱でしっかり表現。オリジナル曲では聴きやすいミディアム「Something Is Worrying Me」も安定感あるつくりですが、注目すべきはライヴ盤でも人気の「Security」。非常にカッコよいリズム・ナンバーで、エタ・ジェイムスアーマ・トーマスも優れたカヴァーをChessで残してくれてます。
「やはりひと味違うオーラを醸し出すザ・ビッグO。20代前半にしてこの貫禄です!」

Pain in My Heart


These Arms Of Mine



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