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音系戯言

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All the Time / The Temptations * 2018 universal

all the time



本家の貫禄。唯一の創設時オリジナル・メンバー、オーティス・ウィリアムスが率いるテンプテーションズが2018年にして新作発表です。鬼籍に入った歴代のリードシンガーが多くなってきて寂しいことですが、唐突に届けられた老舗ブランド本家による8年ぶりとなる新録音。しかも、安否確認するくらいの内容と思いきや、懐古趣味や古臭さ一切無しの予想に反した嬉しい展開。トップクラスのクオリティで新たな歴史を刻印です。ちょっとチェックだけしとこうってチラ見気分の私がアホでした。ハッキリ言って、むちゃくちゃエエです。 オーティス親分に、魅惑のファルセット健在のロン・タイソン、強靭なリードを聴かす元For Lovers Onlyのテリー・ウィークス、そして今回初参戦となるタワー・オブ・パワーで大活躍したラリー・ブラッグス、ベース・パートにウィリー・グリーンと名門に恥じない布陣。オーソドックスな音楽が少なくなった現在、きっちり王道ソウルを突きつけ、現役感を最良の形で示した傑作が堂々登場です。
 カヴァー曲とオリジナル曲で構成されていて、このどちらもが秀逸で鼻が膨らみます。まず、冒頭からサム・スミスのカヴァーで「Stay With Me」で、オイオイいきなり他力本願かと思いきや、なんとも素晴らしい仕上がりで万歳三唱。The Weekendのカヴァーとなる「Earned It」は元歌に比べ重厚感溢れるゴスペルのような作りに。ん〜流石、看板を汚さない完璧な仕事っぷりに頭が下がります。これこそがブランド商売の基本です。そして、なんとエド・シーランの大ヒット「Thinking Out Loud」は原曲がイイってい言ったらそれまでですが、しっかりテンプスの作品として聴かせてくれていてコレも最高。マイケルとテディの92年ヒット「Remember the Time」もしっかりグループ作品になってます。原曲は聴いたこともないけど、フィリー・ソウルの香り漂うジョン・メイヤー「Still Feel Like Your Man」、ブルーノ・マーズのバラード「When I Was Your Man」も安易なカヴァーの域に収まらない名仕事っぷり。そして負けてないのがオリジナル曲の3曲。中でもテリーの勇ましいヴォーカルが光る「Waitin' On You」は新たな名曲ともなるクオリティでこっちも嬉しくなる極上仕様です。「Be My Wife」もテンプスらしさ満開の優しいコーラスも心地良いキャッチーな逸品。終盤の「Move Them Britches」は尖った80sファンク調で攻めの姿勢も忘れず。今を生き抜くグループの気概を感じます。
「ただ単に長いこと演ってる人達とは、ちょっとちゃいます。これはリピート必至!」

Waitin' On You



Comments 2

kuni

ezee さま
私も聴いて震えています。
ゴスペリックなハーモニーに低音を強調し、
近年のテンプス風味。心配だったバックの音も悪くないし。
譜割りや節回しも若者に負けないカッコよさと共に取り入れて。

愛聴盤になりそうです。

2018-05-12 (Sat) 09:56 | EDIT | REPLY |   

ezee

★kuniさん
 しかし失礼ながら予想外に良い作品ですね〜
 バックの音がしょぼいと萎えますが、そこもしっかりしてます。
 テリーの奮闘も光りますね!

2018-05-13 (Sun) 00:49 | EDIT | REPLY |   

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