音系戯言

ARTICLE PAGE

Burnin' / The Wailers * 1973 Island

TheWailersBurnin.jpg



  レゲエがカリブ海だけでなく、ヨーロッパなどでも認知されてきた頃の重要作。ジャマイカでトリオで活動していたボブ・マーリー、バーニー・ウェイラー、ピーター・トッシュのオリジナル・ウェイラーズが男臭いコーラスとファンクネス、熱いメッセージを伝えてくれます。ピーターとバーニーはこの後に脱退して、バンドはアイスリーズ等も加え、実質ボブのソロ・プロジェクトになりますので、元々の形態としては最後の作品。元々はインプレッションズのようなヴォーカル・トリオから進化し、60年代後半から合流したバレット兄弟のリズム隊と共に織り成す独特の緊張感を生み出したサウンドはなんともシビれます。本作にはアール・リンドのオルガンも加わり、言わば最強のメンツ集結です。特にアストン・バレットのベースは、ファンクそのものといえる素晴らしきセンスでレゲエ・サウンドの基本を構築。重要曲目白押しのマスト・アルバムです。
 まず、代表曲であり本作のアイコンともなった「Get Up, Stand Up」。ボブとピーターのWヴォーカルがテンションを冒頭から高めます。この曲は後の“Talkin' Blues”にエゲツないテイクも収録でこちらも必聴。そしてテンプスのエディをも彷彿の「Hallelujah Time」はバーニーがファルセットで賛美歌の如く聴かせる大名曲。後半に登場で、爽やかなハーモニーが心地良い「Pass It on」もバーニーの魅力を伝えます。クラプトンも取り上げ世界的に有名になった「I Shot the Sheriff」や、「Burnin' and Lootin」では、ボブがジャマイカの情勢を切り取りながら見事名曲に仕上げてます。一方、ピーター主導の「One Foundation」もなかなかの存在感です。そしてメジャー以前のリメイク「Put It On」、「Small Axe」、「Duppy Conqueror」もシャープになり、本作の欠かせない要素となってます。最後は地元民謡の改作「Rastaman Chant」で〆ですが、現行のデラックス・エディションはとろサーモンのエンディングの如く、リバースしてレゲエ堪能です。ボートラの内容は、バーニー作の「Reincarnated Souls」、「The Oppressed Song」、ピーターの「No Sympathy」と各々がいい味出してます。特に「Get Up, Stand Up」のシングル含む別の2テイクは総じてグレイトで聴きモノ。さらに狂喜したのが73年11月のリーズでのライヴ12曲追加。ツアーを拒否したバーニーは既に不在ですが、ピーター在籍時の最終期でのライヴです。中でも「Kinky Reggae」や「Can't Blame The Youth」、「Stop That Train」といったピーターが存在感を増すウェイラーズ曲は貴重。
「レゲエが世界に伝播する時期の熱い記録。もの凄い熱量です!」

Get Up, Stand Up


Hallelujah Time






Comments 0

Leave a reply