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音系戯言

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Don't Sweat the Technique / Eric B. & Rakim * 1992 MCA

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  ヒップ・ホップにハマりはじめた時に、よく聴いたアルバム。クラシックとなる“Paid In Full”や“Follow The Leader”とかエリックBの構築するブレイク・ビーツのカッコよさと、そのループの中で渋いラップを繰り広げるラキムが魅力でした。そんなこのコンビ、音作りやグルーヴが格段にカッコええやんけ〜と思わせてくれたのが、この4枚目にしてラスト・アルバムとなる本作。後で知ったことでしたが、トラック・メイカーとしては、あのLarge Professorが大きく関与。メイン・ソース以外でもトラック・メイキングで評価が高い人でしたが、ここでも抜群の仕事です。センス抜群のクールなグルーヴが満載された本作は、R&Bファンにも充分にアピールした力作でした。
 とにかく全編、シビれるグルーヴでどんな元ネタなのか興味がわくようなトラックばっかです。まず最初に持っていかれたのが、2Pac主演の映画Juiceでもお馴染みのBPM速めで一気に攻め立てる「Know The Ledge」。ビートの一部となってるナット・アダレイのベース・ループやスクラッチもクールで、ラキムの淡々と低音でフロウが見事にマッチです。そして本作で1等賞のカッコよさとなるのが「Rest Assured」。クルセイダーズの“Try a Little Harder”ジョー・サンプル・フレーズをハードボイルドにまぶし、がつんと来るバスドラ&スネアの音圧ループ。これはまさしく鳥肌モンです。またタイトル・トラック「Don’t Sweat The Technique」ではヤング・ホルト・アンリミテッドのウッド・ベースに、クール&ザ・ギャングのホーンを融合し新グルーヴを披露。職人仕事としか言いようのない凄まじいテンションで、見事なビート再利用です。そんな感じで、全編で聴きどころ満載の本作。冒頭のミッドナイト・スターをメロウに切り取った「What's On Your Mind」から、チャールズ・ライト使用の「Teach The Children」、ユージン・マクダニエルズ使用の「Pass the Hand Grenade」、ジョニー・ハモンド使用の「Casualties Of War」と何れもがサンプリング・グルーヴを肯定せざるを得ない極上のループで提示です。他にもシカゴ・ギャングスターズ使用の「The Punisher」、ボビー・ハンフリー使用の「Keep The Beat」など、70年代のジャズやレア・グルーヴの旨味を熱きビートに乗っけて再抽出。これは気持ち良すぎます。最後は80年代っぽい高速ビートが再登場となる「Kick Along」で男気満載での〆。
「ブレイク・ビーツ=これも究極のファンクですわ!」

Juice (Know The Ledge)



Rest Assured


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