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音系戯言

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Hey Jude / Wilson Pickett * 1969 Atlantic

hey jude



 サザン・ソウルの隆盛に大きく貢献した、白人プロデューサー“リック・ホール”氏が年明け早々に永眠。長年聴き続けた、彼の興したフェイム音源は個人的に大好物で、年末にもアレやらコレやら偶然にもよく聴いていたので、ビックリしました。リックといえば数年前マッスル・ショールズの映画も公開され、近年はフェイム・レーベルの音もようやく整理されたリリースとなってます。晩年とはいえ、功績もしっかり存命中にフォーカスされて良かったです。リックの制作作品では、フェイムで録音された外部レーベル作も多数ありますが、アトランティック時代のウィルソン・ピケットもフェイムでの名唱を残した代表格。キャンディ・ステイトンローラ・リーウィリー・ハイタワー等、この時代のフェイム録音傑作は枚挙に暇がないですが、69年の本作も外せない重要作です。
 さて本作、普通はデュアン・オールマンがスタジオ・ミュージシャン時代の名演が聴ける作品として有名です。しかしながら実質的に本作の評価が高いのはマッスル・ショールズの要人ジョージ・ジャクソンや、盟友ボビー・ウォマック等の書いた名曲をリック・ホールと共に強烈シャウターのピケットが一級品のサザン・ソウルに仕上げているところ。ジョージ・ジャクソン作では冒頭の「Save Me」から、珠玉のバラード「Back in Your Arms」、シャウトも冴えるリズム・ナンバー「My Own Style of Loving」に「A Man and a Half」、なんとも味わい深いスロウ「Search Your Heart」と脂の乗ったピケットの熱唱がガッツリ聴けます。そしてボビーの提供曲がまた素晴らしく、力強いビートでピケットも吠える「Sit Down and Talk This Over」、オーラスに相応しい説得力満載のスロウ「People Make the World」等は、絶品と言うしかない凄まじい仕上がり。リズム系ではドン・コヴェイ作の「Night Owl」も快調です。カヴァーでは、デュアン・オールマンの提案だったというビートルズの「Hey Jude」、当時のロック・ヒット「Born To Be Wild」とありますが、ジョニー・テイラーの「Toe Hold」はかなり相性が良くノリも抜群でキメてます。なおデュアンのGプレイはボビー・ウォマックとは対象的に、かなりロックっぽいアプローチでプレイしているので一聴で分かります。
「サザン・ソウルの最良の部分を抽出し続けた男、リック・ホール R.I.P!」

Back In Your Arms


A Man and a Half


Comments 2

片山ニク

映画マッスルショールズは
リックホールのどこか物悲しそうな表情が
すごく印象に残っています
合掌。

2018-01-17 (Wed) 00:59 | EDIT | REPLY |   

ezee

★片山ニクさん
 あれは良い映画でしたね。僕もシアターでみたくて新宿で見ました。
 フェイムの音楽が映画なったのも、驚きでしたが
 この極東でお客さんが結構いたのもビックリでしたヨ

2018-01-19 (Fri) 01:07 | EDIT | REPLY |   

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