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音系戯言

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I Am A Model / 矢沢永吉 * 1983 Warner

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 新年気分もすっかり明け、すっかり日常モード。そして次男も無事、大学へ進路決定。あ〜早い、しかも金要る〜。気合い入れていかなあきません。ここは男の中の男、永ちゃんです。いよいよ本年、古希を迎えます。エンジニアのジム・アイザクソンとタッグを組んでいた頃の80年代前半、西海岸サウンドでバリバリの永ちゃん最後のアルバム。激傑作“PM9”をフェイヴァリットに挙げる人なら文句無しのグレイトなミュージシャン・サウンドが存分に味わえる作品。70年代後半のドゥービー・サウンドと同系譜にあるメロウで小粋な音が満開です。Gにアンドリュー・ゴールド、ジョン・マクフィー、Keyにマーク・ジョーダン等が起用されたカラッとアメリカンな永ちゃんワールドはやっぱ絶品。特に本作では名ドラマー、ジェフ・ポーカロが全編を叩いていて統一感も抜群です。
 さてサウンドもさることながら、楽曲のクオリティも異様に高いのがワーナー渡米期。作詞家のちあき哲也とのコンビネーションでの永ちゃんのソングライティングも冴えわたってます。1曲目の「Rock You High」からガッツ・ポーズの、センス溢れるAORテイストでシビれさせてくれます。そして本作最大の聴きどころと言い切りたいのがシングル曲「Misty」から「Why You...」とくるラグジュアリー感溢れたオトナの余裕を感じる流れ。前者はジェフ・ポーカロのハイハット・ワークもたまらん大人のロック・サウンドで、エレピ、クリーンなGサウンドに単音カッティングと今も古びることのないハイクオリティなミュージシャン・サウンドが絶品です。後者はパワフルなロック・サウンドで、シンプルなメロディながらインパクト抜群の厚いコーラスが加わったサビが気持ち良く響き渡ります。西海岸の青い空に突き抜ける、永ちゃんの男気あふれる歌声がマジたまりません。そしてホーン・セクションを効かしたR&Bシャッフル「グッド・タイム・チャーリー」はオールド・タイムな感触で、ソロ初期からもお得意のスタイル。メロウな「このまま…」の後は、またしても粋なミディアム「酔えないシャンペン」が登場。この辺のアプローチは、西海岸サウンドとのコラボでの最高の成果がじっくり味わえます。またトム・ジョンストンのいた頃のドゥービーズを彷彿させるワイルド系ロックンロール「M3/4」、“KAVACH”好きにも嬉しい渡米前の雰囲気を漂わす「せめてダンシング」と後半も聴かせます。ラストの「シーサイド#9001」は名曲“Last Christmas Eve”のシングルB面ともなったダンサブルでポップな佳曲。
「枯れた味わいを見せるには、まだまだ油ギッシュな永ちゃん。今年も頼んます!」

「Misty」


Why You...


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