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音系戯言

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The Complete Imperial Singles / Fats Domino * 2017 Capitol

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  殆どの曲がメジャーKey、ご陽気で人の心にも優しいニューオリンズのファットマン。数年前のトリビュート盤でもそうでしたが、後進のミュージシャンにも愛され続けた男です。包容力の声は癒やし効果も抜群で、まさにオーガニック・ヒーリングR&B。近々、89歳にして往生されました。想像ですが最後までにこやかな笑顔であったに違いありません。ロックンロールの元祖とも言われ、ブギウギ・ピアノを楽しそうに弾きながら、鍵盤から右マイクに向いて歌うスタイルはなんとも微笑ましいものでした。このインペリアル時代のファッツ・ドミノ全盛期シングル集は、デイヴ・バーソロミューとの協業でヒットを最も量産した時期のもの。配信ながら決定版と言えます。アメリカ・チャートのヒットの数でもベスト10に入る偉業を持った巨星です。しかしながら、近所にいたら安心な感じのオッサン的親近感も好感度抜群でした。
 もちろん中身は親しみやすくカッコいいR&Bのオンパレード。1949年リリースのデビュー曲「Detroit City Blues」はオーソドックスなブルース・スタイルながら、B面収録だったゴキゲンなブギウギ「The Fat Man」がヒット。54年「You Done Me Wrong」、55年「All By Myself」に「I Can't Go On」、56年「Bo Weevil」、「When My Dreamboat Comes Home」とグレイト極まりないノリ抜群のニューオリンズ・スタイルで聴かせます。この流れで最高傑作と言いたいのが57年「I'm Walkin'」。名ドラマー、アール・パーマーのスネアさばきも絶品のニューオリンズ・ビートが炸裂です。この後も58年「Don't You Know I Love You」に「Little Mary」、「Whole Lotta Lovin'」、59年「Be My Guest」など名曲がドンドン登場です。極上のシャッフル・ビートでファッツも最高のノリで魅せる53年の「Please Don't Leave Me」に「Rose Mary」、54年の「I Know」なんかも最高。そして誰もが知る55年の大ヒット「Ain't That a Shame」で圧倒的な名声も確立です。多くの人に愛された56年ヒット「I'm in Love Again」、日本でもスタンダード“青空”として有名な「My Blue Heaven」のファッツ版もグレイト。おおらかなミディアム〜スロウR&Bも代名詞で52年「Goin' Home」や「Poor Poor Me」、53年「Going to the River」も良いですが、40年代曲のカヴァーで56年の大ヒット「Blueberry Hill」が最も有名で、ファッツの歌唱でスタンダードとなってます。ゆったり韻を踏むのがたまらん代表曲。続いてリリースのスマイリー・ルイス・カヴァー「Blue Monday」も負けず劣らずの名演。ポール・マッカートニーも演ってた「I Want to Walk You Home」や60年「Walking to New Orleans」も味わい深し。50年代も後半になるとストリングスや女性コーラス入りの甘い曲なんかもこなしてますが、「I'm Ready」や「Be My Guest」、61年「Let the Four Winds Blow」、ファッツ版の「Jambalaya」など快調そのもので、極上のブギウギが堪能できます。
「元気が出る音楽といえばファッツ。天国でもご陽気に!」

I'm walking


Ain't That A Shame



Comments 2

波野井露楠

No title

ファッツ・ドミノまでも…。
という感じです。

ただただ冥福を祈ります(><)。

TB、遅らせていただきました。

2017-11-10 (Fri) 22:55 | EDIT | REPLY |   

ezee

No title

★ 波野井露楠 さん
 まいどです。音楽界のパイオニア達も、みんな殆ど天国ですが、ファッツは長生きしましたよね〜 
いつも笑ってたし、おおらかなのが一番。ゴキゲンさんの音楽も永遠ですね!

2017-11-11 (Sat) 23:04 | EDIT | REPLY |   

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