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音系戯言

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Me Myself And I / Cheryl Pepsii Riley * 1988 Columbia

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遥か彼方の南方で発生したというだけでも、ビビってしまう台風のニュース。もう来んといてくれ〜と切に願います。今月の関空の機能麻痺で大阪ミナミの繁華街は大打撃でしたが、昨日くらいからやっとこさ活気も戻ってきました。マナーの悪いツーリストもいたりして排他的な意見も多いですが、フランスのように観光大国にならないと経済発展も見込めないニッポンとしては、この早い活況回復の兆しは嬉しいです。もうすぐパリ発の新ブランドもデビューさせるとこやったので一安心。落ち着いて耳にグッド・ミュージックも浸透してきます。そんなことで、80年代ブラコン時代の終焉あたりで登場してきたニューヨーク出身のシェリル嬢。リアル・タイムではまったく知らんかった人でしたが、少ししてフル・フォース一派の人と知って聴いた人。このデビュー作では新人らしからぬ、堂々とした歌いっぷりで多くのソウル・ファンも注目した逸材でした。
 ど頭からフル・フォース仕込みの引き締まったファンク「Sister Knows What She Wants」。今では多少古臭さも感じますがシェリル嬢もなかなかワイルドに迫ります。終盤では“レディ・マーマレード”の一節も登場。そしてシングル曲「Thanks For My Child」は感動的なスロウで、丁寧な歌い込みが好感です。コンポラ・ゴスペルな肌触りです。ブラコン的な香りがまだプンプン漂うスロウ「Falling From The Floor」なんかも安定感抜群ですが、最大のハイライトは古くからのソウル・ファンも歓喜した珠玉の名バラード「Every Little Thing About You」。 Full Forceとの共演でデュエットされた曲で、イントロから確信犯的にオリジナルズ“Baby I'm For Real”のフレーズが出てきて、合間にはスプリームス“Baby Love”の名フレーズを始めクラシック・ソウルをさりげなく忍ばせる憎い演出で聴かせます。前半を締めくくるタイトル曲「Me, Myself And I」までスロウを中心にしっかり聴きごたえある展開。サウンドこそ80年代ですが、70年代ソウルを感じさせる楽曲が多いです。後半はダンサブルな「He Said - She Said」や、Lisa-Lisaとのデュエット「Sisters」、「Seein' Is Believin'」と古さを通り越して新鮮にも聴こえるNJS席巻前の強力なビートが構築です。オーラス「Life Goes On」まで、シェリル嬢の若々しくもしっかりとソウル・ミュージックの伝統を意識した歌心が味わえる内容です。
「フル・フォース一派の中でも、実力をしっかり備えた正統派シンガー。良いです!」

Thanks for My Child


Me, Myself And I



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