Takin' It To The Streets / The Doobie Brothers * 1976 Warner Bros

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 梅雨時はカラッと米西海岸のロック、ドゥービーBros。最高傑作はやっぱ“Listen To The Music”なのですが、負けず劣らずの名曲で異様なくらいのクオリティと感じるのがマイケル・マクドナルド期の“What a Fool Believes”や、本作の“Takin' It to the Streets”。元々、泥臭くも黒っぽいフィーリングもバッチリ持ったバンドですが、より都会的なソウル・テイストにシフトしだした分岐点的アルバムが本作。
 中身は、ヒット曲“Long Train Runnin'”をさらに洗練させたようなファンキーなナンバー「Wheels Of Fortune」でスタート。パット・シモンズとトム・ジョンストンがヴォーカルを分け合い、ジョン・ハートマンと、ゲスト参加のリトル・フィート、リッチー・ヘイワードがツイン・ドラムでタイトなビートを刻みます。しかし何といっても猛烈にカッコいいのが「Takin' It to the Streets」。本作から新加入でドゥービーの顔ともなったヴォーカル&鍵盤のマイケル、才能爆裂の傑作です。まるで田舎町にトレンディなビルが建ったような感覚ですが、間違いなくマイケル・マクドナルドの初打席場外ホームラン。こういう曲は逆立ちしてもなかなか作れません。後にソロ・アルバムでもセルフ・カヴァーした「Losin' End」、カーリー・サイモンもヒットさせた「It Keeps You Runnin'」といい、マイケルのスマートな曲作りで新風を送りこみます。一方で、パット・シモンズ作では初期のテイストを発展させたようなアメリカン・ロックなナンバー「8Th Avenue Shuffle」や、マリア・マルダーの声も聴こえるファンキーな逸品「Rio」など、進化していく新ドゥービーズの姿も見せます。マイケルの加入は確実にバンドに新鮮さをもたらしています。器用なギター・ワークで絡むジェフ・バクスターの貢献も見逃せません。グルーヴ・メイカー・ベーシストのタイラン・ポーター作で自らヴォーカルもとる「For Someone Special」は、ブルージーな味わい。マイケルのエレピもエエ感じです。またトム・ジョンストンが自ら歌い意地を見せた「Turn It Roose」は豪快な初期っぽいロック・ナンバー。やはりこの味も捨て難い良さですが、本作の中ではやや異色に映ってしまいます。ラストのパット、マイケル、ジェフ共作の「Carry Me Away」はマイケルが60s ソウル風にゆったりと歌ってます。
「移行期ゆえのバラエティ豊かさが奏功。ドゥービー印の看板がさらに光りました!」

Takin' It To The Streets - No Nukes (MUSE) Concert


It Keeps You Runnin'


テーマ: 洋楽ロック | ジャンル: 音楽

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