A Woman's Way / Rozetta Johnson * 2016 Kent

Southern & Deep
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 なぜソウル・ファンがシングル盤まで深追いするのか?といった行動がおおいに理解できるのがアラバマのレディ・ソウル、ロゼッタ・ジョンソンの名曲。こんなに表現豊かで味わい深さがあるにもかかわらず、活躍当時の70年代にアルバムが出せなかった人です。私もKentの“Hotlanta Soul”やRhinoの編集盤で知った人で、すぐに単独で聴きたいと思わせる魅力でした。時が経ち70年代の録音を集めたSoulscape盤が出てこれぞ決定版と思っていましたが、まさにコンプリートに相応しい新装版といえるのが昨年に登場したこちら。これは全国のサザン・ソウル・ファン8000万人が万歳三唱した最強盤です。
 中身は、70年代クリントン・レーベル時代のシングルが中心。名匠サム・ディーズが多くの作品を手掛けていて、ロゼッタのハスキー・ヴォイスとも抜群の相性を見せます。まずバラード「I've Come Too Far With You (To Turn Back Now)」の素晴らしさにノックアウト必至。当時は出されなかったモノで、Kentの編集盤で初めて聴いて一目惚れした曲ですが、今回はAlternate Version含め2種も聴けて満足度向上です。70年代のシングル曲となる「A Woman's Way」、「Who Are You Gonna Love」、「Holding the Losing Hand」、「To Love Somebody」、「How Can You Lose Something You Never Had」あたりのゆったりした中で堂々たる歌いっぷりの名演はどれも甲乙つけ難し。フレデリック・ナイトが制作にあたったスロウ「It's Been So Nice」あたりも激グレイトです。一方、リズムナンバーも総じてレベルが高く、「You Better Keep What You Got」はじめ、今回2ヴァージョン収録の「I Can Feel My Love Coming Down」、「Chanined And Bound」など粒揃い。中でもフェイム時代のキャンディ・ステイトンに匹敵するハイレベルな「Can't You Just See Me」なんか群を抜いた素晴らしさ。後にグウェン・マックレイが歌ったオリジナル「Early Morning Love」もマイアミのTKっぽいポップな感触で絶品です。これらに加えキャリア初期、アトランティック系の編集盤で聴けた65年のJessica時代の2曲「That Hurts」と「It's Nice To Know」に加え、60年代前半のwith The Organettes名義の「Willow Weep For Me」、「I Understand My Man」とブルージーな初期録音まで網羅しています。
「梅雨の夜長、じっくり味わいたいディープ・ソウル。集中して聴くべし!」

Early Morning Love


It's Been So Nice


テーマ: Soul, R&B, Funk | ジャンル: 音楽

Takin' It To The Streets / The Doobie Brothers * 1976 Warner Bros | Home | Ladies & Gentlemen / The Rolling Stones * 2017 Eagle

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