Tuxedo II / Tuxedo * 2017 Stones Throw

ただのオールド・ソウル好きの白人シンガーと思ってたら、ジャスティン・ティンバーレイク並みに目が離せん、才能とセンスとソウル愛を持ったシンガーだったメイヤー・ホーソン。そんなメイヤーのサイド・プロジェクト、タキシードがなんと2ndアルバムを投入です! 一発だけで終わりのユニットやと思ってたら嬉しい誤算です。ヒップ・ホップ系のプロデューサー、ジェイク・ワンとのコンビ芸ですが、今や先陣を切って評価の高い活躍のクール・ミリオンと同様、分かってらっしゃるナイスな白人ディスコ・ファンク・ユニットとして双璧です。ここ数年、ブルーノ・マーズやダフト・パンクはじめ、身近なトコでも”恋するフォーチューン・クッキー”など大人気の80年前後のディスコ・サウンド。日本にもSuchmos(←息子に教えてもらった)とか出てきてエエ流れです。やっぱ気持ちエエもんは廃れません。じつは今、ファッションのひとつの潮流にもなってるのがディスコ。ミリタリーやスポーティと共に結構いろんなブランドもシューズやトップスにもキラキラ・テイストを取り入れてて結構きてます。
そんなことで最近出た、この本作。もう全編、ナイス・グルーヴの嵐で超ごきげんです。冒頭「Fux With The Tux」からSnoop Doggも参加して1980年のエキスをたっぷり注入したダンサブルなサウンドが炸裂。題名からして“シャラマーか?”と思わせる「2nd Time Around」も、実にキャッチーなファンキー・ブギーでたまりません。イントロのリミッター系単音Gカッティングからして“合格〜!”とのけぞってしまう「Take A Picture」、西海岸Gファンクな「Rotational」、ギャップ・バンド風メロウ・グルーヴ「Shine」と、どっから聴いても気持ち良さを保証してくれるエクセレントなアルバム。これマジです。後半も同様で、キャッチーなメロディはブルーノ・マーズが演ってもハマりそうな「Back In Town」、ハンドクラップも素敵なミッドナイト系メロウ・ファンク「Special」、ハウスっぽい「Livin' 4 Your Lovin'」と時間を忘れて楽しめます。そして最後はグッとテンポを落としてマーヴィンやアイズレーズなんかも彷彿させる「July」で文句無しの〆。
「ヴィンテージな香り漂う中、万人が気持ちいいポップさも兼ね備えた逸品。ヒットですわ!」
Second Time Around
Take A Picture
Queen
No title