The J. Geils Band / The J. Geils Band * 1970 Atlantic

Roots Rock
J geils

  黒人の為の濃ゆい音楽を、エッセンスはそのままに分かりやすく解釈してシーンに届けてくれたJ.ガイルズ・バンド。“堕ちた天使”でファンになって、そっから遡って聴く曲がどれもハズレ無しだったこともあって信頼感抜群のバンドでした。全盛時だった80年代前半に解散してしまいましたが、ずっと愛され聴き続けられた人達です。このたび、ギタリストのJ.ガイルズことジェローム・ガイルズが永眠となり、敬意を表して素晴らしき功績のひとつでもある70年デビュー作を紹介。
まず打ちのめされるのがB面1曲目に置かれたオーティス・ラッシュのカヴァー「Homework」。ストーンズにもハマり始めてた時に、似て非なるこのクールなスタイル。スワンピーな要素も無く、よりストレートにブルースやR&Bを取り入れたスタイルに一発ヤラれました。DJもしていた看板ヴォーカリスト、ピーター・ウルフのセンスに依るところも大きかったのでしょうが、ロックに求めるスリルも絶妙のバランスでここにはあります。後期のポップな要素も魅力ですが、この1stあたりの真っ黒けな音楽もシビれまくり。半分がライヴでもガンガン演ってたであろうカヴァーで占められていて、アーシーに仕上げたコントゥアーズのモータウン・ヒット「First I Look At The Purse」や、ビッグ・ウォルター・プライスのジャンプ・ブルース「Pack Fair And Square」など秀逸の一語。アルバート・コリンズのジャングル黒べえ的なウラウラ・ベッカンコ・ナンバー(←古い)「Sno-Cone」もノリノリで最高です。ジョン・リー・フッカーのブルース「Serves You Right To Suffer」でストレート・ブルースも演ってます。いっぽう、鍵盤のセス・ジャストマンとピーター・ウルフによるオリジナルもグレイトで、冒頭を飾るミディアム・ファンキー「Wait」はじめ、超カッコいいノリと緊張感を見せる「Hard Drivin' Man」、ごきげんなリズム・ナンバー「What's Your Hurry」、サザン・ソウル・バラード「On Borrowed Time」とガンガンとツボを突いてきます。ジューク・ジョイント・ジミー(←J.ガイルズ・バンドがよくクレジットしてた架空の人物)のペンとされる「Cruisin' For A Love」も、ジャム・セッションそのままでごきげんです。そしてJ.ガイルズ作のインスト・ナンバー「Ice Breaker (For The Big "M")」。マジック・ディックのハープ、セスのオルガンと共にノリのよいファンキー・ブルースをキメてくれてます。
「男汁満載の熱い音楽を教えてくれた男たち、J.ガイルズ・バンド。ありがとう!」

Homework


Sno-Cone


テーマ: 洋楽ロック | ジャンル: 音楽

Tuxedo II / Tuxedo * 2017 Stones Throw | Home | Live at the Blue Note Tokyo / Soulive * 2009 Royal Family

コメント

No title

ezeeさん、毎度です。
ガイルズさんも逝ってしまわれましたね。
「堕ちた天使」ヒット当時、自分の名前をバンド名につけてるのに目立たないなんて内山田洋かよ、と笑っていたことをとても反省しております。
世界一有名な地味ギタリストにご冥福を。

2017/04/14 (Fri) 23:29 | goldenblue #- | URL | 編集
No title

★goldenblueさん
 ガイルズさん、存在は地味でしたが随所でいぶし銀なプレイを聴かせてくれました。でもホント、良いバンドやったな〜  安らかに。

2017/04/16 (Sun) 01:18 | ezee #- | URL | 編集

コメントの投稿


 管理者にだけ表示を許可する

このページのトップへ