音系戯言

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Atlantic Crossing / Rod Stewart * 1975 Warner Bros

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 ロッドが豪快に大西洋を跨ぐジャケがなんとも印象的なワーナー移籍1発目。これまでマーキュリーでのソロ作ではトラッド寄りの英国風味溢れるロックを演っていたロッドでしたが、ココに来てアメリカ・マーケットでも本格的なスターを目指して勝負をかけ、転機となったアルバム。発表時、かろうじて存在していたフェイセズと同じレコード会社となりプロモーションにも力が入ったようです。コレを出してから、フェイセズはJesse Ed Davisを加えた6人体制でU.S.ツアーをしたものの残念ながら幕切れ。本格的にロッドのスーパースター期到来です。
 アルバム全体は偉人トム・ダウドがプロデュースし、ブッカーT&The MG'S、マッスル・ショールズ・スタジオの米南部勢が録音メンバーとなり、今迄のフェイセズ一派中心の音とは一新。豪快さやスリルは後退しましたが、安定したアーシー・サウンドでのロッドも良いです。前半がロック・テイスト、後半がスロウ中心と分けられていて、冒頭の自作曲「Three Time Loser」は泥臭いロッキン・ロッド調。本作で唯一フェイセズのライヴでも演奏された曲で、ロン・ウッドのゼマティス・サウンドなら更にバッチリ合いそうな曲。ジェシ・エド・デイビスの共作でレゲエ調の「Alright for an Hour」、「All in the Name of Rock 'n' Roll」と自作曲で快調に飛ばします。ドビー・グレイのカヴァー「Drift Away」、「Stone Cold Sober」なんかもそうですがフェイセズのような酔いどれ感が無いのは少し寂しいところ。でもハイライトはスロウの後半に待ち受けます。それがクレイジー・ホースのカヴァーとなる「I Don't Want to Talk About It」。もう一発で自分の代表曲に射止めた感じで、ライヴでの大合唱も感動的な名曲です。しゃがれ声が切なさを倍増させていてたまらん出来。バリー・ゴールドバーグとジェリー・ゴフィンの「It's Not the Spotlight」、アイズレー・ブラザーズThis Old Heart of Mine」も好調ですが、自作曲の「Still Love You」は最もマーキュリー時代を感じる良曲。最後はゲップが出るくらい大メジャーな「Sailing」。一般的にはコレが本作の代表曲で、これも実はSutherland Brothersのカヴァーです。ずっとたいした曲やないと思ってたのに、今は何故か心に染みます。
デラックス版はスコットランド民謡「Skye Boat Song」、MG'Sとの未発表セッションでビージーズの「To Love Somebody」、リー・ドーシーの「Holy Cow」、エルヴィスの「Return to Sender」なども収録で、どれも一聴の価値ありのナイス・セッション。他は収録曲の初期セッションとなる別ヴァージョンも収録です。
「ここから黄金期を築いたロッドのサクセス・ストーリー。オレも関ヶ原クロッシングで頑張るぞ!」

I Don't Want to Talk About It


Faces- Three Time Loser (live)


Sailing


Comments 2

goldenblue

No title

ezeeさん、毎度です。
関ヶ原クロッシング(笑)!
関西帰還が落ち着いたら、Okada氏も交えて一杯やりましょう♪

2017-02-20 (Mon) 22:56 | EDIT | REPLY |   

ezee

No title

★goldenblueさん
 よろしいね〜 なんばか梅田あたりで!
 はよ、クロッシングしますわ!

2017-02-22 (Wed) 02:31 | EDIT | REPLY |   

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