Dreams All Come True / Jeanette Jones * 2016 Kent (Golden State)

Southern & Deep
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 秋になって人肌恋しい今日この頃。ここはリイシューも活発になってきたハート・ウォーミングなソウル・ミュージックが心地良いです。最近、素晴らしきソウルを聴かせてくれたのが、ゴスペル直系シンガーJeanette Jonesのアルバム。フェイムの再発なんかでもファンを唸らせたケントのまたもやグッジョブです。誰やねんって感じの60年代後半のレディ・ソウルですが、コンピではチラホラ登場していた存在感抜群のシンガー。なんせシングルしか出していない人だったらしく、アルバムが組まれたのは初のようです。レコードでの再発だけかと思ったら、SpotifyやAppleの配信でガンガン全曲聴けます。注目のSound Stage 7関連のリイシューといい、またこの秋ソウルが熱いです。
 このジェネット嬢、レコードの世界ではレア極まりない人だったらしいのですが、サンフランシスコのレーベルから69年出された唯一の曲が「Darling I'm Standing By You」というバラード。これがまた一発でKOされそうなドラマティックでゴスペルライクな良い曲です。エタ・ジェイムスなんかに負けないハード・シャウターぶりで、可愛い顔してなんとも力強い歌声をビシバシ聴かせてくれます。コノ曲中心はもちろん当時は発売されなかった12曲が40年以上経って陽の目を見てます。冒頭に配された強力リズム・ナンバー「Cut Loose」、「I'm Glad I Got Over You」から素晴らしきホーン&女声コーラス入りバンド・サウンドでガンガン歌ってくれます。レア・ソウルがしょーもない珍しいだけのモノという概念が即行で吹き飛ぶクオリティで聴き入ってしまいます。ポップな曲なのに強烈なゴスペル臭を充満させる「Jealous Moon」、オールド・スタイルのスロウで圧倒する「Dreams All Come True」、アレサやキャンディを彷彿させるバラード「What Have You Got To Gain By Losing Me」と聴きどころありすぎ。もう歌い回し、声質から私のストライク・ゾーンど真ん中にバシバシ放り込んできます。後半も、モータウンをディープにしたようなダンス・ナンバー「Break Someone Else's Heart」、「Quittin' the Blues」と迫力満点の歌唱が連続。ブルージーな「You'd Be Good For Me」、古さを感じるバラード「I Want You Mine」あたりは曲が少し弱い気もしますが、「I Want Action」なんかの親しみやすさはたまらんトコ。ラストは69年シングルのB面「The Thought of You」はwithストリングスの雄大なバラード。ファンクやニュー・ソウルが台頭する70年の大気圏突入期に、時代が合わなかっただけとしか思えない素晴らしきソウルです。
「侮れないカリフォルニア生まれの熱いソウル。濃いソウルを欲する人はぜひ!」

What Do You Have To Gain By Losing Me


Jealous Moon


テーマ: Soul, R&B, Funk | ジャンル: 音楽

Once More With Feeling / Dorothy Moore * 1978 Malaco | Home | Take Me To The River (A Southern Soul Story 1961-1977)/ Various Artists * 2008 Kent

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