Dead on Heavy Funk 1975-83 / James Brown * 1998 Polydor

James Brown
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 あんなに輝いていた神ファンク連発期から時が経ち、残念ながら低迷期だったと言わざるをえない70年代後半のJ.B.。その失速ぶりはシングル集でより鮮明ですが、このクロニクル・シリーズで重要曲だけ聴くとパフォーマンス自体はそれほど品質が落ちたものではないことが分かります。おそらくディスコ時代を意識したニュー・ファンクの台頭により、軽く聴きやすくされたミックス、ストリート感が減退した音処理にも問題があったと感じます。曲調も緊張感あるブレイクやギア・チェンジを放り込まなくなり、J.B.にしては無難なビート構築となっているのは残念なところ。でも腐ってもJ.B.。まだこの時期はチャートに送り込んだ曲も多く、未発表テイクも含むこのクロニクル。信者はあの必携シリーズの完結編として持っておくべきです。
 まず登場が「Sex Machine Part I And Part II」で、勿論あのファンク傑作の焼き直し。ディスコっぽくアレンジした分、無骨さは減退です。「Hustle!!! (Dead On It)」はライヴでお馴染みのジングルも聴けますが、正直もうひとつ。「Your Love」や「Woman」など緊張感には欠けますが、御大らしいファンクが聴けるのは嬉しいトコロ。J.B.クラシックともなった「Get Up Offa That Thing / Release the Pressure」では、全盛時に近い熱いファンク魂を見せます。気合いを感じる76年の「Bodyheat」も軽さが気になる出来ながら、メロウな佳作「Kiss In '77(Live Version)」は未発表の優秀ライヴ・ヴァージョンで収録。Sweet Charles Sherrellも活躍の素晴らしきテイク。77年の「Bessie」や「Give Me Some Skin」なんかもカッコいいファンクなんですが、生々しいミックスだったらもっと良かったハズ。78年作“Jam/1980's”からは全曲チョイスで、東京ライヴ「Jam 1980's」、イントロ部に御大の喋り&カウントも付け加えられた「The Spank」はじめ、「I Never, Never Will Forget」は6分半の未発表ロング・ヴァージョンまで収録ですが、たいしたことなし。それより熱いのが、79年にしては分厚いファンク「For Goodness Sakes, Look At Those Cakes」や「A Man Understands」で王者の片鱗を見せつけます。しかしながら最も完成度が高いのが「It's Too Funky In Here」で、ディスコと格闘した最大の成果といえる文句無しのカッコ良さ。J.B.らしくはないものの胸を打つバラード「Regrets」、12" Versionで収録の「Rapp Payback」はヒップホップ世代の再評価も準備万端って感じ。最後の83年「Bring It On... Bring It On」は“Living In America”復活直前でストリート感も復活した感触で◎。
「正直、興奮度は低いですが、このオッサンを神と崇めるなら必須。愛があれば楽しめます!」

Kiss In '77 (Previously Unreleased Live Version)


Bring It On... Bring It On


テーマ: Soul, R&B, Funk | ジャンル: 音楽

Here's Larry Williams / Larry Williams * 1959 Specialty | Home | I Feel A Song / Gladys Knight & the Pips * 1974 Buddah

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