The Beach Boys / The Beach Boys * 1985 Caribou

Golden Pops
the beach



 クソ暑くなってくると、どうしても流したくなるのが素麺とビーチ・ボーイズのハーモニー。夏は風鈴と素麺、そしてビーチ・ボーイズです。最近の定額ストリーミングのおかげで、定番以外のアルバムまで適当に聴けてありがたや、ありがたや。少年の頃、小ヒットしてMTVで見た記憶のある「Getcha Back」が入ってるのを見つけました! 全盛期のアルバムでもなく、たいして人気のない頃ですが、これが、なかなかどうして、よろしおます。オリジナル・メンバーのやんちゃ坊主にして唯一のリアル・サーファー、デニスが他界し結束を新たにした、当時5年ぶりのアルバム。この清涼感は、他では得られ難いものです。
 やはり聴きモノは冒頭に収められた「Getcha Back」。88年のNo.1ヒット“Kokomo”の布石ともなる名曲で、マイク・ラブにブライアン・ウィルソンのファルセットを中心のコーラスが絡む、王道中の王道といえる、ビーチ・ボーイズ・スタイル。一世一代の名曲“Don't Worry Baby”が好きな人なら一発で気に入る良曲です。カルチャー・クラブとかを手掛けてたスティーヴ・レヴィンをプロデューサーに起用し、全体的には極めて80年代的な音ですが逆にコレが新鮮。グループでは保守派のマイク・ラヴと対立し、新しいスタイルでビーチ・ボーイズを維持しようとして一時グループ離脱もしていたカールも復帰。そのカールの「It's Gettin' Late」ではモダン・ロックなスタイルが奏功。以前のスタイルとも上手く融合したイイ曲です。アル・ジャーディーンの「Crack At Your Love」もモダンな感触ながらとても良い曲。でもなぜかゲイリー・ムーアがギンギンに弾く「Maybe I Don't Know」や、ブルース・ジョンストンの80年代シカゴみたいな「She Believes in Love Again」ではアレンジ的に“らしくない”展開も。やはりブライアン作でリンゴ・スターが叩いた「California Calling」ではマイクがアホみたいにキャッチーな王道Popを聴かせてくれて最高です。ボーイ・ジョージ作「Passing Friend」や、スティーヴィー・ワンダー作で参加もした「I Do Love You」もそこそこ良い曲。完全復調ではなかったもののブライアンが歌うだけで嬉しい「I'm So Lonely」や、50's風の「It's Just a Matter of Time」にはホッコリします。ボートラで入ってるブライアン=マイクの共作「Male Ego」もなんてない曲ですが、マイクとブライアンが歌っており“これ、これっ!”っとニヤけます。
「80年代も現役バンドとして意地を見せてたビーチ・ボーイズ。涼みにもってこいです!」

Getcha Back


テーマ: アルバムレヴュー | ジャンル: 音楽

Whitney Houston / Whitney Houston * 1985 Arista | Home | Johnny Burnette & the Rock 'n' Roll Trio * 1956 Coral

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