Complete Them (1964-1967) / Them * 2015 Sony (Decca)

60's UK Beat
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 モッズな感覚がたまらん、アメリカ発のR&Bに影響を受け独自のビート・ロックを形成したUK60年代の連中。音楽のシャープさ、クールなファッション、アート感覚とコノ時期特有の魅力があります。今でこそ、渋い歌も素直に良いと思えるようになったヴァン・モリソンも、昔は“短足の小太り”のビジュアルが災いしてクールに思えなかったもんです。でも、グイグイ尖ったR&Bビートで突っ走ったモリソンがキャリア初期に在籍していたゼムは、ずっと好きでした。そんなゼムも、上っ面しか聴いてなかった(←いっつも)のですが、最近にアップルで聴いたヴァン在籍時のコンプリート集はなかなかシビれるパフォーマンスが連発でした。レア化してた1stと2nd、シングル曲にライヴ音源とブチ込んだ優れモノ。これは看過できません。
  まず登場が64年デビュー・シングル「Don't Start Crying Now」。スリム・ハーポの元歌をスピードアップした演奏にどす黒い歌が乗っかるナイス・トラック。ストーンズ初期アニマルズ好きは必聴です。そして最強シングル「Baby Please Don't Go」に「Gloria」は、間違いなくベスト・トラックで、後者は多くのカヴァーも生んだモリソンのオリジナル。歴史に残る名演と言い切れます。ヒットしたバート・バーンズの「Here Comes The Night」も聴かせますが、1stの冒頭を飾った「Mystic Eyes」は鳥肌モン。ロックに求めるスリルと、黒さを見事両立!シビれる〜 R&Bマナーに則ったオリジナル「If You And I Could Be As Two」、「Little Girl」もモリソンの途轍もないダミ声がクールに響き渡ります。ロスコー・ゴードンの「Just A Little Bit」、ジミー・リード「Bright Lights, Big City」、ストーンズも演ったクラシック「Route 66」なんかのグレイト・カヴァーもキメてくれます。'66年の2ndアルバムでも、ソロ作よりも黒さ満開でカヴァーを披露。ニューオリンズの「Something You Got」、ボビー・ブランド「Turn On Your Love Light」、スクリーミン・ジェイ・ホーキンス「I Put A Spell On You」、レイ・チャールズ「I Got A Woman」、御大J.B.Out Of Sight」、ファッツ・ドミノ「Hello Josephine」と、ストーンズの3rdに匹敵の真っ黒け。後のソロに通じるようなディランの「It's All Over Now, Baby Blue」や自作「My Lonely Sad Eyes」、「Hey Girl」も演ってます。脱退前のEP「Friday's Child」では結構フォーキーな感覚も出しつつ、ブルース「Baby What You Want Me To Do」、「Stormy Monday」を愛情たっぷりに。後半はデモ音源や別テイク中心ですが、白眉はBBCでのライヴ。「Gloria」や「Here Comes The Night」をバシッとキメてます。 60'sビート・バンドっぽいシングル曲「Call My Name」や「Bring 'Em On In」もキャッチーで良いです。
「ベルファストのソウル・マン、原点がココに。ゼムの決定盤です!」

Baby Please Don't Go


Mystic Eyes/Gloria


Don't Start Crying Now



テーマ: 洋楽ロック | ジャンル: 音楽

Kinks / Kinks * 1964 Pye | Home | Live At The Hollywood Bowl / The Beatles * 1977 Parlophone

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