The Clash / The Clash * 1977 CBS

いや、しかし長かったヨーロッパ出張。気楽にできれば良かったのですが、ブランドとも遺恨を残したきわどい交渉に加え、我が社のトップも来て合流と、あまり遊びの余裕が無い日程でヘロヘロ。今回ヨーロッパにいても向こうの人等も皆口にしてたのは、イギリスのEU離脱の衝撃でした。経済的にも日本には悪影響必至なので痛いトコロ。まぁそんなコト書いてもおもろないので、2017春のファッション傾向話。目立ったのはボヘミアンやトライバル調でしたが、奇才ジョン・ガリアーノのマルジェラや、ピカソとまで評されるデムナの新生バレンシアガなど、また新たな流れが出てきたのは注目です。DSQUARED2なんかはロンドン・パンクスやスカからの影響バリバリで、パッチワークに安全ピン多用などストリート回帰の流れも。この辺は見ていても「カッコええな〜」と興奮でした!
で、すぐに感化されパリの部屋でもガンガン聴いた、反体制を歌ったクラッシュです。コレ聴くと、気分は少年時代に戻れます。やっぱコノ頃のパンクはサウンドも、ファッションも刺激的です。ピストルズの“Holidays in the Sun”のオープニングもカッコいいけど、コッチの「Janie Jones」のスピード感も相当カッコ良し。当時、モコモコな音で有名だったこの1stですが、今アップルなんかで聴くと結構抜けの良い音になってて、さらにエエ感じ。また取っ付きやすかったのが、先に体に染みこんでたアナーキーが演ってた曲の原曲、「White Riot」や「London's Burning」といった不朽の名パンク。カリスマだった故ジョー・ストラマーの吐き捨てるような歌唱に、勢いに任せたようなミック・ジョーンズのギターがなんとも痛快です。そこへエディ・スリマンも影響を受けたというファッション的アイコンでもあったカッコ良すぎるベーシスト、ポール・シムノンがいるという構図が最高です。やっぱ上手い下手よりもクールな人物がそこにいるか、がロックは大事です! だいたいの曲は今も体で覚えてて2分くらいで終わる曲ばっかですが、中でも「Career Opportunities」、「48 Hours」、ミックの歌う「Remote Control」なんかも必聴のグレイト・パンク・ナンバー。他も「I'm So Bored with the USA」、「Hate & War」、「What's My Name」、「Deny」とカセットのA面で聴いた曲は、疾走感溢れるハズせん曲ばっか。すでにレゲエとの接近を感じるジュニア・マーヴィンのカヴァー「Police & Thieves」も収録です。
「影響力って点では、日本も含め絶大だったこの1st。理屈抜きにカッコええ〜!」
Janie Jones
48 Hours
White Riot
goldenblue
No title