Fear of a Black Planet / Public Enemy * 1990 Def Jam

East Coast
Black Planet



 ソウル・トレインで最初見た時、政治団体かなんかの圧力団体かと思ってしまったパブリック・エナミー。SPみたいに腕組んで仁王立ちの兄ちゃんとかおるようなステージですわ。主義主張も大事なのですが、その前に音楽的でなければって感じでした。ところがEd O.GNaughty By Natureに感化されてから聴いた、映画“Do The Right Thing”の主題歌だったヒット・ナンバー「Fight The Power」。このメタリックなファンク魂に満ちたトラックに、出てから2年も経ってからハマっちゃいました。ノイズに近いようなゴチャゴチャのサンプリングに、切れ味するどいスクラッチ、怒鳴りつけるようなチャックDにフレイヴァー・フレイヴのRAPと、一聴すると新しいロックのようにも聴こえる斬新さを持ってました。ツギハギだらけのパッチワークみたいな音楽やけど、これはイケる!と。この頃のアイス・キューブなんか聴いてもそうなんですが、神がかってるのがThe Bomb Squadが制作していたサウンド・プロダクション。とにかく音のセレクトが、激ファンクでツボを突きます。
 根強い人種差別から、黒人の権利を勝ち取ろうって内容の迫力あるラップでガツンとかます、この「Fight The Power」。何年か前のHip Hopで歴代1番カッコいい曲にも選ばれてましたが、レベル・ミュージック云々の前に震えるほどのカッコよいビートです。このテンションの高い骨太ファンク・ビートはThe Bomb Squadならでは。The J.B.'sの"Hot Pants Road"を軸に、Bobby Byrdやなんやかんやゴチャ混ぜにした鬼気迫るビートは今も新鮮に響きます。極東の日本人ですので、がっつり思想にシンパシーを抱くことはないのですが、単純に熱いビートを聴きたいときにはやっぱPEは外せません。コノ曲が断然かっこいいのですが、他の如何わしくもストリート感溢れるトラックもイケてます。冒頭のクールな「Contract on the World Love Jam」から「Brothers Gonna Work It Out」の流れ、黒人居住区の行政対応の遅さをディスる「911 Is A Joke」、こちらも緊張感満載で迫る「Welcome To The Terrordome」と70年代ファンクを切り刻み、新しいファンクに昇華させてます。「Burn Hollywood Burn」では、後にとてつもない傑作をThe Bomb Squadと残すIce Cubeに、売れっ子だったBig Daddy Kaneも参加。「Who Stole the Soul?」や「Revolutionary Generation」やロック的に、BPMの高いビートも多用。終盤の、ジャクソン・シスターズ使い「Can't Do Nuttin' For Ya Man」に、疾走しまくる「War At 33 1/3」あたりもエナジー爆発って感じ。なお配信で聴ける、デラックス・エディションはRemixもたらふく聴けます!
「Hip Hop初期、混沌の中で突き抜けたパブリック・エナミー。時代の寵児でした。」

Fight The Power


911 Is A Joke


テーマ: HIPHOP,R&B,REGGAE | ジャンル: 音楽

AmeriKKKa's Most Wanted / Ice Cube * 1990 Priority | Home | Cooleyhighharmony / Boyz II Men * 1991 Motown

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