Hardest Night Live / 松田優作 * 1981 Victor

Man's World
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今から思えば男がカッコよかった時代だった昭和の頃。女性が躍進する今では考えられないですが、「女は黙っとけ」みたいな空気が普通にありました。そんな、男がカッコつけられてた時代、憧れの的だったのが松田優作で、俳優として数々の映画・ドラマに出てました。勝新太郎、萩原健一、原田芳雄など男クサく、男惚れするアクターがその時代にいて、今とは違って色んなTVに出てベラベラしゃべったり、愛想ふりまくってこともしなかったので、カリスマ性も抜群。本業ではないにしても、音楽をたまに演ってもカッコよかったんです。こういった男気ある人達は、やはり内田裕也氏の一派でもあって、たまにNew Year Rock Fesなんかで歌う姿は子供の時に見てました。歌う姿も俳優の時のイメージそのままで、シビれたもんです。
 何回も見まくった“探偵物語”の松田優作も時に歌ってましたが、ハードボイルドにキメてくれてるのがこのライヴ。藤竜也が書いた歌詞もシビれる「Yokohama Honky Tonk Blues」の優作ヴァージョンは何度聴いても凄まじきカッコ良さ。なかなかこの空気は現在、味わえないです。バックはアイ高野がいる頃の竹田和夫のクリエーションに、エディ藩が加わるという鉄壁の体制。オープニングを飾るヨコハマBJブルースでお馴染みの激名曲「灰色の街」から、イントロからシビれるほどの渋くクールな演奏で盛り立てます。優作の野太く粗野な歌声に詞、李世福による秀逸メロディ、いっこもチャラチャラしてません。ボブ・マーリーにジミー・クリフの名もイントロに出てくるレゲエ・ナンバー「Bay City Blues」も激渋のパフォーマンス。当時の優作のイメージそのままの「雨の日にはBlues」では正統派のブルースも披露。R&R系でも竹田和夫&エディ藩のスリルあるソロ・リレーも聴ける「Shake Your Blues」のほか、「Honky Tonk Women」、「Bony Moronie」の日本語によるカヴァーもあり、これがなかなかイケてます。クリエーションで竹田和夫が歌ったスロウ「Try Me Tonight」を日本語で歌った優作版も実に染みます。またラスト・ナンバーのバラード傑作「マリーズ・ララバイ」が泣ける逸品で、ディランの“I Shall Be Released”さえも彷彿させてくれます。ぶっきらぼうなヴォーカル・スタイルながら、特にミディアム〜スロウでなんとも迫りくるモノがあり。
「さあ、明日から再び激動のミラノ・パリ出張。昭和の男を磨いてきます!」

Yokohama Honky Tonk Blues〜 Bony Moronie


テーマ: アルバムレヴュー | ジャンル: 音楽

The Clash / The Clash * 1977 CBS | Home | Above the Rim / Various Artists * 1994 Death Row

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