Full House / The J. Geils Band * 1972 Atlantic

Roots Rock
full house



 たまに土臭いブルースも聴きたくなりますが、たいがいホンマもんをじっくり聴く根性も無いので、J.ガイルズ・バンドです。最強のライヴ・バンドと呼ばれた人達です。残念ながらライヴは見たことがないのですが、何枚もライヴ・アルバムを残してくれていて、それぞれ楽しさ満開の内容です。ハード・ドライヴィング・ブルース・バンドとして最高峰とも思えるバンドですが、ポップなEMI期からすれば、随分ドス黒いスタイルで演っていたのがアトランティック時代。黒人音楽に対する愛情を思いっきり感じます。
 ド頭からブッ飛ばすのが、馴染み深いデトロイトのモータウン・ヒット「First I Look At The Purse」。ザ・コントゥアーズの65年ヒットで、クールなダンスR&Bを、迫力あるドライヴィングR&Rに仕立てあげ一発目から盛り上げます。マジック・ディックのハープと、セス・ジャストマンのオルガンが、なんといってもこのバンドの個性となってますが、ここにセクシーなピーター・ウルフの歌が乗っかるともう無敵艦隊となります。オーティス・ラッシュの「Homework」はスタジオ版よりテンポ・アップした荒々しい展開。リーダー、J.ガイルズのシャープなブルース・ギターも冴えます。ビッグ・ウォルター・プライスのR&Bヒット「Pack Fair and Square」では、セスのピアノもロールしまくりでバンドもさらにヒート・アップ。これはオリジナルもサックスが吠えまくるブギウギで超カッコいいので必聴です。マジック・ディックのテーマ曲ともいえる「Whammer Jammer」ではブルース・ハープの真髄が聴ける熱いテイク。アンプリファイド・ハープのお手本みたいなカッコよさですが、間髪入れずなだれ込む「Hard Drivin' Man」も後の名曲“Detroit Break Down”にも通じる熱いオリジナル・ナンバー。ピーターの観客とのコール&レスポンスもシビれます。こうして聴いてるとブルース・ブラザーズのお手本にもなったのかな、と感じたりもします。約10分に渡って繰り広げられる「Serves You Right to Suffer」はジョン・リー・フッカーのブルース。ハープ、オルガン、ギターとがっつりソロ廻しをしてます。この辺はライヴならでは。ブギ調の「Cruisin' For A Love」は後半のテンポ・アップもクール。ジャムをそのまま曲にしたような感じですが、素人と違ってやたらタイトでカッコいいです。ちなみにクレジットで登場するJuke Joint Jimmyとは架空の人物で、メンバー共作のようなもの。盛り上がり必至のラスト「Looking For A Love」はヴァレンティノスの名曲ですが、ココでも強烈R&Rに仕立て上げてます。
「間違いなく盛り上がったであろうJ.ガイルズ・バンドのライヴ。ピーターのロックなカッコ良さが肝!」

First I Look At The Purse


Hard Drivin' Man


テーマ: 洋楽ロック | ジャンル: 音楽

Trying To Live My Life Without You / Otis Clay * 1972 Hi | Home | A Cure for Loneliness / Peter Wolf * 2016 Concord

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