The Many Facets of Roger / Roger * 1981 Warner Bros

Funk
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 上質の音楽は昔の時代のモノでも人間の気持ちをリフレッシュしてくれますが、なんぼエエ音楽といっても多少なりとも古さを感じつつ聴き入るのが普通。ところが、稀に防腐剤でも入ってんのちゃうか?と思うくらい古びないの種類の希少種が存在します。それは演奏や録音方法などの偶然が重なる奇跡ですが、自分にとってはJ.B.の70年前後や、サム・クックの62年傑作ストーンズの80年前後マーヴィンのSexual Healingあたりがソレ。そして忘れちゃならないのがロジャーやザップの80年代諸作。クマのプー太郎(←ビッグコミック・スピリッツ)のロジャーもファンキーでしたが、こちらも最高でした。あまりに素晴らしすぎる音は、いつの時代も真似る人が絶えないので古びないってことです。
 グループ名義のザップでも、ソロでもたいして演ってることは変わらんのですが、このソロ第1作目が抜群の上モノ。何はともあれ2曲目の「So Ruff, So Tuff」の激グレイトさには、30年以上も前のサウンドなのに舌を巻きます。テディ・ライリーやTペイン等も影響を受け続けたトーク・ボックスに、ハンド・クラップの効果的な使用、クール極まりないカッティングG、先人のグルーヴを昇華させたファンクネス、と興奮の要素が惜しみなく注ぎ込まれてます。本作唯一のカヴァーとなる冒頭のモータウン・クラシック「I Heard It Through the Grapevine」の解釈も見事。ソウルの伝統的な部分を破壊せず、リスペクトをしっかり感じる形で進化させてるのが天晴、張本です! ジョージ・ベンソン風なオクターブ奏法を見事にキメるグルーヴィーなインスト「A Chunk of Sugar」、後半のハイライトとなるワン・グルーヴ・ファンク「Do It Roger」とお得意のギター・プレイもふんだんに披露してくれてます。ここらは最近ではディスコ・ユニットTuxedoも流用してました。さらにハンド・クラップも冴え渡るクールなディスコ・ファンク「Maxx Axe」と続いた後は、B.B.キング風のオーソドックスなブルース・ナンバー「Blue (A Tribute to the Blues)」で〆るという、黒人エンターテインメントの見本市のような構成。現行版はPreviously Unissuedとなる「Superman」に加え、2曲のシングル・エディットも収録。
「80年代のブラック・ミュージックの王様といえば、この人ロジャー。ワンランクちゃいます!」

So Ruff So Tuff


Live @ BET in 1989



テーマ: Soul, R&B, Funk | ジャンル: 音楽

Face Value / Phil Collins * 1981 Virgin | Home | 家庭教師 / 岡村靖幸 * 1990 Epic

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