Guy / Guy * 1988 MCA

90's Male R&B
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  いやしかし今聴いても燃えるハイブリッド・ファンク誕生を告げたアルバム。巷で毛嫌いされつつあったブラコン(←当時の私も大嫌い)中心のソウル・ミュージックをNew R&Bへ文明開化の道を開いた、テディ・ライリー率いるガイの記念すべきデビュー・アルバムです。なにが新しかったというと、バスドラとスネアをヒップ・ホップ的にビートを際立たせ、16分を巧みに使いシャフル・ビートでグルーヴさせまくってるトコ。これが現在も取り憑かれたように信者が多い“ニュージャック・スウィング”と呼ばれた革命的ビート。なんじゃかんじゃ、知ったかぶりして書いてますが、要は新しいファンクが誕生したってことです。実際は少し前にキース・スウェットが出たことを後に知りますが。そこまでの聖火を絶やさずリレーしてきたのは紛れも無くロジャープリンスで、勝海舟みたいなもん。テディが龍馬の如く、前に進めなくなったロックまで一気に蹴散らしシーンを活性化です。しかしこれが出て3年間ほど気付かんかったのは不覚。もっと早く知っときゃ良かったと舌打ちでした。
 そんなことで1発目の「Groove Me」が命。興奮のハネまくりビートに、往年のソウルに負けない熱い歌。コレやがなっと誰もが小躍りした音です。かつて、“こんなんもエエで”と兄が聴いてたフレディ・ジャクソンあたりとは明らか違う、私好みのNewサウンドでした。ダニー・ハサウェイ系の歌唱でアイ、ヤイヤ〜♪とかます実力派アーロン・ホールも大貢献です。そして「Teddy's Jam」。後にシリーズ化した作品でこちらも良いハネ具合。「Don't Clap...Just Dance」は陳腐化したオケヒットが惜しいですが、ビート自体は文句無し。後半の「I Like」、「'Round and 'Round (Merry Go 'Round of Love)」、「Spend The Night」と続く3連発も、90年代に至るまで模倣されまくったNew R&Bアッパーのお手本のようなトラック連打。やはり根底にあるのはヒップ・ホップ=ファンクですが、ラップではなく歌モノで勝負してるのが、テディ先生とアーロン・ホールの先見の明。ここらの曲が配信ではSpecial EditionでExtended Versionもガンガン収録。素晴らしいです。スロウも今でこそ時代を感じますが、明らかに80年代中盤のブラコン仕様とはボトムの音が違います。「Piece Of My Love」、「Goodbye Love」とありますが前者はかなりの人気曲。他2曲ほど、このアルバムが出てすぐ辞めたティミー・ギャドリング(ジャケ左の人)も歌ってて、NEのラルフ系のナヨ声ですが「You Can Call Me Crazy」ではカッコよくスウィングです。そういえばこの辺の革命的な音を、日本でも実践してた人がいます。それはクボタ! 直後にすでに名作を発表してます。
「やっぱ今聴いても熱くなるスウィング・ビート。開拓者テディの初期名仕事です!」

Groove Me


'Round And 'Round (Merry Go ' Round Of Love)



テーマ: HIPHOP,R&B,REGGAE | ジャンル: 音楽

Ordinary Story / Kipper Jones * 1990 Virgin | Home | In Vogue / Japan * 1996 BMG

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