The Love Symbol / Prince & The New Power Generation * 1992 Warner Bros

90's Male R&B
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  プリンスが普遍的なファンクを実践したアルバム。ジャケにある自身を示したあのリスナーまで困惑したシンボル・マークも登場で、混迷の90年代の予兆を知らせる作品でもあります。副社長ともなったワーナーと揉めて、この2年後にはジャケにあるヘンテコリンなマークでの活動に突入ですから。個人的には、“俺達もシンボル・マークにしよう!”と飲み屋で名刺の裏にワケのわからん創作マークを、今も東京オフィスで一緒のプリンス・ファンと書いて遊んだアホな記憶も。。ロック、ジャズ、ソウルとなんでも飲み込んで独自の美学を貫いてる人ですが、バンド名義での本作は80年代の密室性は薄れ解放感あるライヴ・バンド的サウンドが魅力。なんというか博士が研究室から出て、居酒屋に来て与太話をしてくれてる感じが好感です。
 冒頭の自己顕示欲バリバリな「My Name Is Prince」から、スクラッチも交えたHip Hop時代を象徴するハイブリッド・ファンクでガンガン攻めてきます。ニュー・ジャックなんかも流行って黒人音楽も隆盛の中、トップに君臨するのは私です!という気概を感じます。しかしながら本作1等賞で素晴らしいのはオールド・スクールなJ.B.スタイルでのファンキーを踏襲した「Sexy M.F.」。サビ以外ほぼラップで通し、バンドはタイトなホーン・セクションやオルガンを交えた緊張感あふれる極上ファンクです。Levi Seacer, Jr.によるジャジーなGソロも絶品。殿下、流石っすね〜と惚れ込みます。続いて、妻だったマイテの声も聞ける爽やかな「Love 2 The 9's」、美しくプリンス的にポップな「The Morning Papers」、ダンサブルな「The Max」、珍しくレゲエ調の「Blue Light」と、それなりの曲が続きます。4つ打ちハウス風「I Wanna Melt With U」の後に控える、ファルセットも心地よい控えめミッド「Sweet Baby」はかなり秀逸。メロウな殿下がさりげなくグレイトです。初期彷彿のファルセット・ファンク「The Continental」、ロマンティック・スロウ「Damn U」と緩急も絶妙。「Arrogance」から「The Flow」とガンガンのファンク攻めの後、「7」で独特のオリエントNPGグルーヴもかましてくれます。あまりに普通なミッド・メロウ「And God Created Woman」、プログレッシヴ・ロックのような「3 Chains O' Gold」なんかもあり、盛り沢山で創作意欲の旺盛さ感じます。最後はカッコいいニュージャック・ファンクとでも言いたいナイス・グルーヴ「The Sacrifice Of Victor」で〆るとこは、流石です。
「いつもの変態性も薄めの結構、普通なアルバム。凡人っぽい殿下もイケてます!」

Sexy MF


テーマ: Soul, R&B, Funk | ジャンル: 音楽

家庭教師 / 岡村靖幸 * 1990 Epic | Home | Private Dancer / Tina Turner ‎* 1984 Capitol

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