Trying To Live My Life Without You / Otis Clay * 1972 Hi

Southern & Deep
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チャンスがあれば是非ステージを見たいと思ってたのがオーティス・クレイ。残念ながら既に故人となっちゃいましたが、がっつり濃ゆいソウルを聴きたい時には重宝する人です。ディープ・ソウル系の人では、かなり愛聴させていただいた人でどのレーベルでも全身全霊という言葉が相応しい歌唱を残してくれてます。それはまさにザ・ソウルと言いたい、ココぞっていうときに入る絶妙のフレージング、熱い歌唱は見事。数々の名演は枚挙に暇がないですが、アルバムでの代表作となるとハイ時代の1stが有名。タランティーノ、ウータンのRZA、ルパン三世の青ジャケ時代等の世界が好きな人にはたまらん70年代ハイ・サウンドと、ディープ極まりないクレイ氏の歌声は相性バッチリです。
 中身は代表曲「Trying to Live My Life Without You」でスタート。数々のカヴァーも生んだ自身最大のヒット曲で、サザンの桑田佳祐もカヴァーしてます。(そのお返しに、クレイ氏は“いとしのエリー”を後にカヴァー) ゆったりとしたミディアムで、皆に愛された曲。しかしココは単なる掴みとも思える、全編聴き応え満載の内容です。ハワード・グライムス(ds)に、ティニー・ホッジス(g)、リロイ(b)、チャールズ(Organ)のホッジス兄弟とメンフィス・ホーンズで奏でられるメンフィス・ロイヤル・スタジオでの独特なHiサウンドは唯一無二の素晴らしい音で、クレイとの相性も絶品。2曲目から、ハイの番頭的存在ドン・ブライアント作の「I Die A Little Each Day」のなんとも染みるバラードが登場。さらにこの布陣のサウンドが最大限に活かされたミディアム「Holding On To A Dying Love」と、この上ない展開にまぁシビれます。続く「I Can’t Make It Alone」、One-Derful初演でも最高だった名バラード「That's How It Is」のHiサウンド版での再演でも、丁寧な歌い込みは変わらず。後半は、ブルージーなスロウ「I Love You, I Need You」に続く「You Can't Keep Running From My Love」がまたもや極上のハイ・ミディアム。そして至福の時は続きます。サザン・ソウル・クラシック「Precious Precious」の登場です。ジャッキー・ムーアのオリジナルですが、やはりこのクレイ版も絶品。「Home Is Where The Heart Is」でもお得意のゆったりミディアムで安定投球。仕上げは少しファンキー・ブルース風「Too Many Hands」で〆。
「速球は無しでも、この巧みな投球術。あれよあれよと持っていかれます!」

Holding On To A Dying Love


Precious Precious


テーマ: ゴスペル/ブルース/R&B/ソウル/ファンク | ジャンル: 音楽

Forgive This Foolish Man / Various Artists * 2003 Hi | Home | Full House / The J. Geils Band * 1972 Atlantic

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