Spotlight On / Maxine Brown * 1965 Wand

60's Soul
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 小粋でスマートなアレンジを楽しませてくれるNY発信の60'sソウル・サウンド。ニュー・オリンズやメンフィスの土の香りがするサウンド比べると、ビッグ・バンドなんかも使った華やかでフォーマルな感じが魅力。ピカピカの革靴やハイヒールで歌ってそうな感じ。60年代のNYシーンをベースに都会的なアプローチで成功した代表的シンガー、マキシン・ブラウン嬢。キュートに、時にディープに、時にジャジーに、と艶のある歌唱で楽しませてくれます。昔、コンピで聴いた61年デビューのヒット曲“All In My Mind”が出会いですが、アーリーソウルの甘いバラッドが印象的でした。その後のABCを経て、最も輝いた時代が63年からの5年間で、チャック・ジャクソンとかを抱えていたNYの大手Wand時代です。68年Epic作も良いですが、ここはアーバン・テイストの黄金期を満喫です。
 まず流れてくるのが絶品スウィート「Oh No, Not My Baby」。64年のヒットで、ゴフィン=キングの傑作。知ってるだけでも、キャロル・キング自身やアレサ、フェイセズ、リンダ・ロンシュタッド、フォンテラ・バス、アン・ルイスとあまりにイイ曲でカヴァーされまくっている傑作。翌年出された「It's Gonna Be Alright」も同コンビによる、柳の下のどじょう的楽曲ですがエエ曲なのは確か。63年のWanda最初のヒット「Ask Me」や、「Coming Back To You」、「You Do Something To Me」、バカラックの「I Cry Alone」など、どの曲もスロウ中心に都会的でありながら力強いソウルを感じる歌唱にシビれます。初期の頃のアーマ・トーマスに負けてません。若き日のヴァン・マッコイ作の「Wonder What My Baby’s Doing Tonight」みたいなビート・ナンバーもクールに聴かせます。マッコイは優雅な良曲「Gotta Find A Way」も提供。ゆったりスウィングするビッグ・バンドをバックに華麗な歌唱の「Since I Found You」、ビブラフォンにオルガンをかましてモッズに迫る「You Upset My Soul」、迫力のシャウトも聴けるモータウン的な「Little Girl Lost」と色んなスタイルをこなしてくれます。
 CDではボートラでさらにソウル的なお楽しみを追加。キング・カーティスの歌版「Soul Serenade」、ビートルズの「We Can Work It Out」、ロン・ウッドでもお馴染みのジェイムス・レイ「If You Gotta Make A Fool Of Somebody」、モータウン所属前のアシュフォード&シンプソン作「One Step At A Time」、英国モッズにも人気の「One In A Million」に「I Got Love」と60年代中盤以降の良曲と、未発表6曲追加。オーティス・レディング制作のスタックス風「Slipping Thru My Fingers」、優秀バラード「Do It Now」、ミラクルズ風ジャンプ曲「Listen To My Heart」もあります。中でもUKツアーのプロモート用にリリースされた67年作「I've Got A Lot Of Love Left In Me」は隠れた大傑作。
「ドリーミーなNYサウンズを届けてくれたマキシン嬢。上品な魅力に溢れてます!」

Oh No, Not My Baby


Ask Me



テーマ: ゴスペル/ブルース/R&B/ソウル/ファンク | ジャンル: 音楽

The Sound of Wilson Pickett / Wilson Pickett * 1967 Atlantic | Home | A Boy Like You / Various Artists * 2015 Warner

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