Twelve Reasons To Die / Ghostface Killah * 2013 Soul Temple

East Coast
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 ウータン・クランの初期作に取り憑かれ、いまだに離れられない輩が多くいますが、私もその1人。60〜70年代前半の独特のソウル・テイスト・ラヴァーにはたまらんのが、総帥RZAの無茶苦茶なようでいて、徹底的にこだわったソウルフルなサウンド・メイキング。影響を受けたトラック・メイカーも数多出てきましたが、そのドープなトラック・メイキングでRZAも絶賛するのが奇才エイドリアン・ヤング。この人、まだ30代にして徹底的なアナログ至上主義者のプロデューサーとして注目で、ベースや鍵盤もこなす自身のバンドで来日もしてます。アナログ機材での録音にこだわり、1968年と同じ環境で制作し、古い環境で新しい音を作り出すという頼もしいヘンコ。そんなエイドリアンが、ウータンの売れっ子ゴーストフェイスと作ったコミックの架空サントラが本作。
 中身は殺された黒人ギャングの遺体から作られた12枚のレコードがプレイされると、復讐が始まるというコンセプト仕立て。古いブラック・ムーヴィーの雰囲気が充満で、ウータンが築き上げてきた世界と相性抜群です。1発目の「Beware of the Stare」でゴーストフェイスが切り込んだ時点で、ウータン好きは100%ガッツ・ポーズのあの質感です。(←聴けば分かる) オルガンと重いビートが引っ張る「Rise of the Black Suits」、Masta Killa参戦の「I Declare War」とすべてコッチの期待にジャスト・ミートしてくれるアナログ感満載の埃臭い音。「Blood On The Cobblestones」では渋い声が個人的に大好物なU-God & Inspectah Deckが嬉しい参戦。ファンク・ビートの中、ウータン・ファミリーのコラボに燃えます。さらにCappadonnaも駆けつける「The Center of Attraction」でドープにキメると、「Enemies All Around Me」では、あのファルセットが。そうデルフォニックスのWilliam Hartがサビで、ゴーストフェイスをバッチリ盛り上げます。“Tearz”と地続きのサウンド・メイク「An Unexpected Call」や、「Rise of the Ghostface Killah」では、あの大傑作“Da Mystery of Chessboxin'”のO.D.B.の雄叫びサンプリング登場と、ニヤリとさせる憎い展開。終盤、U-God, Masta Killa, Inspectah DeckにWu軍団KillarmyのKilla Sinも参戦して不気味なビートでマイク・リレーする「Murder Spree」から、ゴースフェイスのキレ抜群のラップが聴ける「The Sure Shot」への怒涛の流れは鳥肌モンです。
そして本作を気に入った人には更なるお楽しみで、“The Brown Tape”なるデトロイトのApollo Brownのリミックス盤もあり。ザラつき感満載のスペシャル仕様で、ずっとプチプチ針の音まで入るドープなトラック炸裂の番外編でこちらも超オススメ。
「時代を無視した、男道を貫く人達の熱い音。もはやヒップ・ホップの良心です!」

I Declare War (Ft. Masta Killa)


Rise of the Ghostface Killah


テーマ: HIPHOP,R&B,REGGAE | ジャンル: 音楽

Take Me To The River (A Southern Soul Story 1961-1977)/ Various Artists * 2008 Kent | Home | La La Means I Love You / The Delfonics * 1968 Philly Groove

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