勝訴ストリップ / 椎名林檎 * 2000 EMI

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 いつも聴くたびに“刺さってくる”椎名林檎嬢。なにかしらエレジーを感じます。そう、湯の町エレジーです(←関係ない)。 音楽の引き出しの多さにも圧倒されますが、なによりも感じるのが歌詞から音像まで描きたいビジョンがしっかりあって曲を作ってるやろうなぁっていう凄さ。コードとか、リフをチャラチャラ弾いて作った感じではなく、昔の筒美京平とかの歌謡曲とかバート・バカラックみたいな、ちゃんとしたメロディや起承転結もキッチリあって、独特の世界観を持った歌詞。レンジの広い憂い有る美しい声なのに、拡声器をガンガン使ってパンキッシュに迫ったり、ジョニー・ロットンばりに巻き舌で暴力的に歌ったりとホント奇想天外です。ドピュッシーから、トッド・ラングレンにレッチリ、マーヴィン・ゲイビートルズ、ブランキー・ジェット・シティー、昭和歌謡、ニーナ・シモンとバック・グラウンドも凝り固まることない影響の受け方もカラフルな音楽にリフレクトされてます。そして何より魅力なのがチクチクする痛みと、優しさが同居する個性的な歌唱です。
 その魅力爆発となったのが2ndアルバムの本作。アレンジャーでありベーシストの亀田誠治のセンスも抜群です。白衣姿のちょっと病んだ眼つきの美女が巻き舌でかます「本能」で大ブレイクでしたが、拡声器をガンガン使ってパンキッシュに迫った様はインパクト絶大でした。一種の怖ささえ感じる大傑作「ギブス」と「罪と罰」の追い打ちはさらに上回るインパクトで、圧巻の一言。もう凄まじい曲で、二十歳すぎの女の子が歌ってるとは思えないオーラでした。BGMにならない刺激的な言葉選びに加えて、流行歌にもなるキャッチーな魅力を兼ね備えてるのが凄いです。このシングル3曲だけでも圧倒されますが、アルバム冒頭の「虚言症」から「浴室」、「弁解ドピュッシー」の流れも強烈。ハウスっぽくも、パンクっぽくも全部、この人の一部であり林檎自身の個性で見事な統一感です。普通のミュージシャンならブレてるように感じるとこも、すべて孤高の才能として感じちゃいます。中でも「闇に降る雨」はメロディも秀逸で4枚目のシングルにしていたらヒットしてたと感じる逸品。他も、ノイジー&スペイシーながら印象的なメロディの「アイデンティティ」、突き刺さる歌詞に唸る「月に負け犬」に「依存症」と強力な楽曲多数収録。
「今やオリンピックの音楽監修もするビッグ・ネーム。日本を代表する才女です!」

ギブス


本能


罪と罰


テーマ: 本日のCD・レコード | ジャンル: 音楽

Live At The Hollywood Bowl / The Beatles * 1977 Parlophone | Home | BLUE / RCサクセション * 1981 Kitty

コメント

No title

ご無沙汰しておりますm(__)m

「椎名林檎」はこうだろうと自己プロデュースされている
所が魅力ですね
毎回わくわくさせてくれるアーティストです。

2016/09/19 (Mon) 14:52 | samyu #dNm2mw72 | URL | 編集
No title

★samyuさん
 まいど、おおきに!
 なんか変わった人やなぁと思いつつ、結局全部自分のワールドに持ってっちゃいますね。ホンマ凄い才人です。

2016/09/19 (Mon) 23:25 | ezee #- | URL | 編集

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