新しき日本語ロックの道と光 / サンボマスター * 2003 Sony


最近は懐古趣味ってわけでもないんですが、こと“ROCK”に関して聴くのは10年以上前から活躍しているアーティストばかりでして、近年登場組には全然心が響かない状況でしたが久々に気になる人達が出てきました。ミスチルの桜井氏以来でしょうか?「ほんまもん」の登場は!そんな個人的には大絶賛したい山口隆率いるサンボマスターは正に救世主の感がする熱い3人組です。最初TVライブ映像をちょろっと何気なしに見たのですが、しょんべんちびりました。何というか「RCサクセション」を初めて見た衝撃のようなものを感じまして直ぐに音源ゲットです。一言でいったら「リアル」とか「本気」を感じまして、前後に登場したアーティストが嘘っぱちの張りぼてに見える様でした。しかもこんなに不細工なのに(失礼)。魂の叫びにはルックスなど関係無いと思わせる素晴しさです。
音は山口の熱い歌詞(ベイベーとかイェー以外殆ど日本語)・歌唱と共に鳴り響く'70sニューソウルやポップスの影響も受けたコード進行やテンションコードも散りばめた爆音ロックで非常に痛快です。「そのぬくもりに用がある」、「夜汽車でやってきたアイツ」、「さよならベイビー」、「それでもかまわない」など殆どの曲で血の逆流を止められません。そして当アルバム未収録(直後のシングル収録)ながら100年後も語り継がれるであろう大傑作「美しき人間の日々」は涙無しには聴けない爆裂ナンバーで久々に心の奥底をえぐり散らした音楽界の金字塔。一発録りの美しさが光る「放課後の性春」バージョンは必聴です。
「全盛期のショーケンや、最も熱い上田正樹を知る人は迷わず聴いてください」
そのぬくもりに用がある
美しき人間の日々 LIVE
koya
熱さが素晴らしい!