The Lost Motown Album / The Fantastic Four * 2015 Kent (Motown)

Motown
fantastic four lost



 なんじゃかんじゃといっぱい出て来て、ちょっとやそっとのことではビックリすることもなくなったリイシュー蔵出し関連。「もう蔵も空っぽやろ」と思ってたら、“そこらのブツとはちょっとちゃいまっせ”と出てきたのがファンタスティック・フォーのロスト・モータウン・アルバムでした。本来は1971年に発売が予定されていながらもお蔵入りとなったモータウンでの2作目が今年ようやく陽の目を浴びました。当時にシングル等で発売はされた曲も入っていますが、後追いの私のような若輩には全てが新鮮に響く名曲集。デトロイト・サウンドからL.A.ニュー・ソウルに移行する前で、60年代ヒッツヴィルでの黄金サウンドも時代遅れになろうかって頃だったのでビッグ・ネームでもない彼等の作品は見送りだったのでしょう。しかし! これはミス・ジャッジだったとしか思えないグレイト・ソウルがガンガン聴くことができます。先般のモータウン廉価リイシューでラインナップされてた1stを気に入った人は必携の作品です。
 まず前半の12曲が見送りとなった“How Sweet He Is”と題されてたアルバムから。ジェイムス・エップスの絶品歌唱がこれでもかと炸裂です。垂涎シリーズだった“Cellaful Of Motown”シリーズでも聴けたものもありますが、こうやってちゃんとまとめられると、やはり圧巻。頭の「Take Him Back If It Makes You Happy」から、同時期のテンプスに匹敵するグレイトさ。スロウの「A Little Too Much」なんか、初聴で涙してしまう失禁曲です。カヴァーの、マーヴィン&タミーIf This World Were Mine」や、ビートルズWe Can Work It Out」も尋常じゃないクオリティで迫りますが、シングル曲でもあった「Just Another Lonely Night」、「Keep On Tryin'」、「I'm Gonna Carry On」、「I Feel Like I'm Falling In Love Again」とかは、どれもソウル・ファン一撃のグレイト・トラック。なかでも「Don't Care Why You Want Me」での熱きソウルはどうだっ!テンプスがサイケデリック・ファンクに舵を取っていた頃に、こんなにも王道モータウン・サウンドで素晴らしいバラード・シングルを出してました。
 本編に負けず劣らずのボートラ13曲も単なるオマケで済まないクオリティで小躍りです。ジョニー・ブリストル作の「How Big Is Your Heart」、70年代の香りもたまらん「I've Found My Goal」、センス抜群のモータウン要人ボビー・テイラー制作の「Loving You (Is Hurting Me)」、「Don't Tell Me I'm Crazy」、「I Hate Myself For Loving You」は幾分モダンな香りも含み、こちらも聴き逃し厳禁。エドウィン・スターのカヴァー「I'm Still A Struggling Man」なんかもあり。
「今後も取り上げ続けられるであろうヒッツヴィル・モータウンの名選。今年の発掘、1等賞です!」

Don't Care Why You Want Me


I Feel Like I'm Falling In Love Again



テーマ: ゴスペル/ブルース/R&B/ソウル/ファンク | ジャンル: 音楽

Nina Revisited: A Tribute To Nina Simone / Various Artists * 2015 RCA | Home | Braxton Family Christmas / The Braxtons * 2015 Def Jam

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