音系戯言

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We Are The Chantels / The Chantels * 1959 End

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 男性のドゥーワップ・グループが多く活躍した50年代、意外と少ないのがガール・グループ。60年代はモータウンはじめ胸ときめくガールズの音が沢山聴けますが、50年代といえばシャンテルズ。ティーン・エイジャーで構成されたグループで、リード・シンガーのアーリーン・スミスの切なくも力強い歌声、イナたいコーラスが何とも魅力です。フィル・スペクターのクリスタルズロネッツ、モータウンのスプリームスマーヴェレッツなんかの原型ともいえる音で、好きもんにはたまらん感触。以前、スリー・ディグリーズの“Maybe”に打ちのめされ、なにかの時にコノ曲はカヴァーだって知って、原曲を聴きたくなり辿り着いたのがこの5人組でした。N.Y.ブロンクスの出身でありながら、ちょっとアーシーで、ルース・ブラウンなんかのテイストも感じさせるゴスペルチックなアーリーンの歌唱が素晴らしいです。
 大ヒットで永遠の名曲「Maybe」は、切ない乙女心を完璧に表現した素晴らしき胸キュン・バラッド。夏の終わりにグッと染み入ります。これを中心にシングルとなった曲をずらっと並べたデビュー・アルバム。ティーンのグループらしいポップな「Come My Little Baby」もありますが、メインは3連系の甘くて酸っぱいバラード、ミディアムが中心。同じような構成の曲もあったりしますが、どれもが結構な高品質でファースト・ヒットの「He's Gone」はじめ、「I Love You So」、「Every Night」、「Sure Of Love」、「If You Try」とアーリーンの名唱が光るスロウがこれでもかと収録。なかでも「Prayee」、「How Could You Call It Off」はツボをしっかり突いてくれる素晴らしき名曲で、60年代ソウルへの架け橋を感じさせます。とにかく曲作りまで手掛けるアーリーンの活躍が光ります。フィル・スペクターが目指したスタイルの源流がしっかり感じとれます。
「ソウル系ガール・グループのパイオニア。それはシャンテルズです!」

Maybe


Prayee



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