Don't Be Afraid Of The Dark / The Robert Cray Band * 1988 Mercury

Southern & Deep
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 80年代のキラキラしたMTV全盛時代、すでにブルースは絶滅危惧種に指定されていて、いまの和装産業のように保護政策の下でリリースされてるような感じでしたが、その中でコレはイケる!って感じたのが救世主ともてはやされたロバート・クレイとスティーヴィー・レイヴォーン。レイヴォーンは手数の多いテキサス・ブルース・スタイル、クレイはモダン・ブルースのアプローチながら、サザン・ソウルの系譜で捉えてもよさそうな聴きやすいスタイルでした。今も精力的に活動ですが、それこそMTVで見て一発で気に入ったのが、88年本作のタイトル曲。単純なブルース進行のコード循環ではないところや、自分の愛器ストラトの鳴らし方が異様にカッコよかったとこに一目惚れです。ロング・トーンを軸にした古いスタイルとは対極にある、スタイリッシュな休符にスタッカートを多用したGソロ、メンフィス・ホーンズやデヴィッド・サンボーンを起用したソウルフルなホーン・アレンジは新鮮に映りました。
 そして中身。モダン・ブルースといったら、まずコレが思い浮かぶくらいお気に入りの「Don't Be Afraid Of The Dark」です。マイルドでソウルフルなクレイの歌声に、シングル・コイルの音の魅力を最大限に引き出したギター・サウンド。まぁ気持ちええ音です。チョーキングで惹きつけて、16分も交えたアップダウン・フレーズの組立は絶品。センス、ええ人やなぁと感心しきりです。同タイプの「Your Secret's Safe with Me」も泥臭くなりすぎず、アーバンな感触で素晴らしいです。一方、シンプルな構造の従来スタイルのシャッフル・ブルース「Don't You Even Care」なんかは、結構退屈ですが、Gソロはハッとさせられるフレージングで流石。O.V.ライトが歌っても似合いそうなブルージー・ソウル「I Can't Go Home」はクレイの歌の上手さも光ります。「Night Patrol」もモダンなアプローチの好作で、昔に先輩と深夜まで祇園のスナックを“パトロール”と称して扉を開けては面子見て入るかどうかを決めてたっていう、くだらん遊びを思い出します。(←関係ない) もろスタックス・ソウルな「Gotta Change the Rules」に、「At Last」といった曲でのソウル・ギターなアプローチも結構な聴きどころ。
「ブルースがあかん人でも聴けるブルース。それはロバート・クレイです!」

Don't Be Afraid Of The Dark


Gotta Change the Rules


テーマ: ゴスペル/ブルース/R&B/ソウル/ファンク | ジャンル: 音楽

Roger Tillison's Album / Roger Tillison * 1971 Atco | Home | Juicy Fruit / Mtume * 1983 Epic

コメント

ロバートクレイ!
ギターのトーンがいいなあ^_^
クラプトンの前座で来た時
観に行きました
開襟シャツのナイスガイです!

2015/09/15 (Tue) 21:48 | 片山ニク #- | URL | 編集
No title

★片山ニクさん
 クラプトンの前座で来てたんですか。そういえば少しアプローチも似てますね。しかし、ええギター弾きますね〜

2015/09/16 (Wed) 01:03 | ezee #- | URL | 編集

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