情事 / 矢沢永吉 * 1989 EMI

Man's World
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 NHK“SONGS”に登場し「老いてる暇などない」と力強く語った永ちゃん。頼もしい男です。昔、学生時代に3つ程、バンド掛け持ちするなかでやってた永ちゃんのバンド。その頃、先輩の家で発売時に聴き、“ん〜これはイイっすねっ”と興奮し、何曲か演った思い出深きアルバムを久々に傾聴。80年代は著書“アー・ユー・ハッピー?”でも「契約でワーナーに騙された」と書いてましたが、この頃は再び本拠地を日本に移しての活動でEMI移籍後の2枚目。とはいえ録音はロンドンで、出来が不満足で日本でヴォーカルや鍵盤を録り直し、L.A.で1千万かけてミックスし直した超難産だったことで有名なアルバム。詞の世界観は、80年代には稲垣潤一や明菜、チェッカーズと超売れっ子だった作詞家・売野雅勇がほぼ全曲を担当。自分から売り込みはしないというポリシーの売野氏がキャロル時代からファンだったという永ちゃんに手紙を書き、「あなたの詞を書きたい」と初めて自分から売り込んで初コラボです。80年代中頃よりデジタルでモダンなロック・サウンドを指向するようになった永ちゃん。アメリカに渡った時のような西海岸なAORサウンドはもうトレンドではなかったので、よりマッチョでハードなロック・サウンドが展開です。
 まずは永ちゃんスタンダードとなった「Somebody's Night」が登場で初っ端からシビれさせてくれます。“ポワゾンの香りだけ、手掛かりの女さ♪”というラグジュアリーな匂いがアダルトな40代となった永ちゃんとバブリーな時代にピシャリでした。売野さん、流石です。そして自分達でも演った「時計仕掛けの日々」、「Flesh And Blood」は90年代以降の永ちゃんの雛形みたいなハード・ロック・テイストの名曲。この辺はギターの音作りからして演るのは難しかった曲で、太く歪ませてディレイをビシッと掛けるのがポイントでした。チャラチャラ弾くのが好きだった私もカッチリ弾くのに苦労した曲。ここらの曲は我々が泥酔でステージで披露してマジで見に来た人に批判された、まさに“苦い涙”な曲達。練習はソコソコ、ええ感じやったんですけど。でも曲はホント、かっこいいです。他も曲作りは絶好調で、ゴージャス・アダルト路線の「赤いルビー」、70年代の曲と構造的には何ら変わらん王道ブギーな「夜間飛行」、メロウなミディアム「早冬(ふゆ)の気配」あたり、聴きどころ。
「時代を読んで変化し続けるタフな男、永ちゃん。妥協なしで生んだ労作です!」

Somebody's Night


FLESH AND BLOOD


テーマ: アルバムレヴュー | ジャンル: 音楽

Brothers By Choice / Brothers By Choice * 1978 Ala | Home | A Nod is as Good as a Wink... to a Blind Horse / Faces * 1971 Warner Bros

コメント

SONGS見たけど、相変わらずのカッコ良さやねえ。ホーンばりばりの黒く塗りつぶせもサイコーでした。

2015/09/28 (Mon) 18:02 | 哀愁の春日野道 #51K9wIHM | URL | 編集
No title

★哀愁の春日野道さん
 ええ番組やったねぇ いくつになってもイカしてます。
 もう立川談志やね!

2015/09/29 (Tue) 00:35 | ezee #- | URL | 編集

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