The Complete Ref-O-Ree Recordings / Freddie Waters * 2014 KTI

Southern & Deep
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 なんだかんだいって文句も多い配信型の音楽サービス。しかしながら普段まず接することのない素晴らしい音が、幅広く知られるようになるのは歓迎すべきこと。一部の人が喜んでいるレア盤のままでは不健康です。たとえば、このフレディ・ウォーターズ。普通なら絶対一生知ることのないような人が、簡単に聴けるのですから。自分も20年ほど前、仕事サボって寄ったソウル専門の京都のレコード屋(←普通の人は入りもしない)で、ガンガン推薦されていて初めて聴いた人です。その伸びのあるディープなサム・クック系の歌声はなんともアトラクティヴで一発で気に入りました。たぶん活動当時はそんなに売れなかったのでしょうが、グレイトな音は不滅です。我が巨人軍は永久に不滅です!(←無視してください) そんな配信音源にサイン・インしてるライトなブラック・ファンにもこれを機に是非、一聴していただきたいのがナッシュビルのこの男。
 アルバムは1枚だけですが、さらに素晴らしいのがシングルだけでしか発売されなかった録音の数々。こうやって近年、しっかりその音がまとめられて狂喜でしたが、それは配信でも気軽に聴けます。ホント隔世の感。1970年前後Ref-O-Reeでの録音の一部はまさに神がかり的で、ありがちなレア=良いの範疇ではありません。少なくともソウル・ファンにおいてはマストとも言っていいシングル曲も含まれてます。その筆頭が「Singing A New Song」で、サム・クック時代のソウルの素晴らしさを受け継いだハッピーでグレイトな1曲。カーティス・メイフィールドが気に入って自分とこのカートムからディストリビュートしたくらいの傑作です。曲調は普通のアーシーなミディアムながら、歌は落雷直撃のように食い込む「Don’t Let It Get You Down, Boy」や「I Can’t Love Nobody But You」など、O.V.ライト並みに強烈なディープさも持ってますので、体調の悪い人は聴く前にウコン服用が必要です。Freddie & Eddieとして録られたサム&デイヴ的スロウなお蔵出し「Nobody Knows」も素敵です。しっとり系もタダでは済まない強烈な印象のメッセージ・ソング「These Are My People」、アル・グリーン彷彿のニュー・ソウル系「This Is The Life」など真っ黒いエキスがぎゅうぎゅうに詰まってる感じ。スロウでは「Love Is A Strange Thing」や「Love Is A Two Way Thing」あたりも渾身の歌唱が炸裂です。マイアミ的な軽さも持った「You Promised Me」なんかも聴けますが、他にはブルースも演ってて、コチラは匂いがキツすぎる感もあり。
「知る人ぞ知る幻のシンガーだったフレディ・ウォーターズ。もう幻じゃないぞっ!」

Singing A New Song


This Is The Life



テーマ: ゴスペル/ブルース/R&B/ソウル/ファンク | ジャンル: 音楽

Braided / Soulhead * 2004 sony | Home | Watchout! / Martha and the Vandellas * 1966 Gordy

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2016.12.03 (Sat) 21:27 |
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