All 'N All / Earth, Wind & Fire * 1977 Columbia

Funk
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“アルバムって覚えてる?”
と皮肉たっぷりにスピーチしたのは、今年のグラミーでのプリンス。レコードやCDから、儲ける仕組みが配信やライヴに変わってきた今、さらにアルバムの概念は薄れること必至。実際は曲単位で聴くことが多いですが、アートとして音楽を捉えるならアルバムって重要なんですけどね〜 あと区分けする時のアイコンとしても。表現の場として、コンセプト・アルバムとかヘチマとか言って、アルバムでの表現が最も重要視された70年代、日本人としてアルバム・カヴァーの秀作を多く手掛け、世界に名を馳せたデザイナー長岡秀星氏が永眠。ELOとかも有名ですが、何と言っても有名なのはアースの一連のアルバム・カヴァー。ベストも、天空の女神もみんな長岡さんだもんね。CDではスナップ写真に成り下がりましたが、12インチ四方のLPジャケットは正にアート表現の場でした。アースのパブリック・イメージ確立にも一役買ってます。人となりは全然知らんけど、長岡さんが手掛けたアルバムを聴いてみようと思いました。
 そんなことでアース全盛期の本作。例によって、音の分離が無茶苦茶いいブラジリアン・ファンク。曲も粒ぞろいで、洗練+ラテン+ファンクって感じで凡庸のグループからうまいこと差別化してます。リアルタイムでは無かったのですが、本作に辿り着いたのは超優秀ファンク「Jupiter」が聴きたかったから。切れの良いホーン、アル・マッケイの小気味よいカッティング、カッコいいハーモニーと70年全盛の人力ファンクでは到達点みたいな完璧ファンクです。そしてコレと同じくらいの重要曲が「Magic Mind」。これが甲乙つけがたいキレっキレっのグレイト・ファンクで、アル・マッケイのプレイも絶品。オープニングの「Serpentine Fire」はP.ベイリーのファルセットも冴えるポップ・ファンクで、以降のファンク・バンドのポップ化の手本みたいな曲。日本でだけヒットしたという「Fantasy」は、今やグッチ裕三かソウルとんねるずしか思い浮かばない曲。なんか真面目に聴けません。「Love's Holiday」あたりはモーリス・ホワイトの渋声も満喫できます。「Brazilian Rhyme」は20年前のコンパで“パ〜リヤ、パリヤ、パ〜リヤ ハイ、ハイ!”と一気飲みを強制するときの掛け声(←ヤメましょう)でも有名だった曲。現行版はクールなインスト「Runnin'」(Original Hollywood Mix)も入っていて一聴の価値あり。
「Convenientと引き換えに、Artisticを無くしていく今。どっちも捨てがたいっすな〜」

Jupiter


Magic Mind



テーマ: ゴスペル/ブルース/R&B/ソウル/ファンク | ジャンル: 音楽

Sticky Fingers Live / The Rolling Stones * 2015 itunes | Home | The Past, The Present, The Future / Jodeci * 2015 Epic

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