The Past, The Present, The Future / Jodeci * 2015 Epic

10's Male R&B
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 昨年末のディアンジェロの超久々の新譜にも驚かされましたが、今年の前半のサプライズ大賞は、この人等“ジョデシィ”の復活。90年代前半のR&B隆盛期、男性グループもウジャウジャ登場する中でトップ・ランナーだった4人組です。同じ時期のボーイズIIメンがビートルズ的存在で、こっちはストーンズ的なワルな香りの人等でした。すっかり多用中のAWAにてガッツリ聴けます。元々、ヒップ・ホップ的なR&Bに、ディープなソウル・エキスを注入したグループでしたが、オッサンになって箔がついた感じです。プリンス、ニュージャック、ヒップ・ホップに影響を受けたデヴァンテ・スウィングのサウンドに、K-Ci & JoJo兄弟の激ソウル・ヴォイスが炸裂っていう、90年代を象徴した音でしたが、20年経ってどうなったかっていうと、端的に言って「なんも変わらず」。ご安心くださいって感じの王道スタイル。40代以降の人等も、違和感無しで聴けます。
 中身は1stにあったアップ・テンポのイケイケ曲は無いものの、得意のスロウ、ミッドを中心にガシっと聴かせます。バスドラの連打をすスパイスにした「Too Hot」から、40代半ばになったオッサンのジョデシィ節が炸裂。そして、思わず“よっしゃ”と思えたのが先行カットになった「Every Moment」。ストリートな雰囲気で重厚なコーラスに、ボビー・ウォマック系のK-Ciのディープな歌声が乗っかるグレイトなトラックです。そのまま代表曲“Forever My Lady”にメドレーに出来そうな感じ。前半の「Sho Out」(←ボートラのLiana Banks参加版も良し)から「Checkin For You」とテンポを抑えて王道スタイルで進む中、ディヴァンテの弟子ティンバランドも制作に加わった刻み系ビートが光る「Those Things」が登場。そこでも脇目を振らずコブシを廻し続けるK-Ciがなんとも男前です。そしてラッパーB.O.B.がゲストの「Nobody Wins」は、最もポップなアプローチですが、これがまた無茶苦茶カッコええです。続く、3rdの頃に接近したG-Funkも感じさせる「Incredible」も、リミッターを効かせたサウンドが余裕を漂わせる好曲。この辺が一番の聴きどころか。でもデヴィッド・フォスター的にベタな美スロウ「Jennifer」なんかは、スレてひん曲がった私のハートには響きません。日系美女Mila J 嬢参加で漆黒も感じる「Body Parts」の方が全然マシです。
「変わらぬ安心感と引き換えに、進歩した先進性が無かったのが残念。次も待ってます!」

Every Moment



テーマ: HIPHOP,R&B,REGGAE | ジャンル: 音楽

All 'N All / Earth, Wind & Fire * 1977 Columbia | Home | Gentleman Ruffin / David Ruffin * 1980 Warner Bros

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