Experience Hendrix / Jimi Hendrix * 1997 MCA

じみへんです。スピリッツの漫画ではありません。日本のコミックの題名になるくらいの偉大なギタリストです。私自身「結構好き」とか人に言いながらSmash Hitsくらいしかスタジオ録音はアルバム単位では聴き込んだことがなくわりとモグリです。(Live盤は“モンタレー”とか“炎のライブ”をよく聴いたのですが。。) 昔は編集盤含め無茶苦茶出てましたが、10年位前に遺族によって音源が整理されリマスターされて出たベスト盤がコレ。知らんくせに言いますと選曲的にも現時点では最高のものやと思います。
実は私が1枚でコノ3曲が入ってたら“買い”やのにと思ってたのがめでたく収録されてます。それは「Hey Joe」、「The Wind Cries Mary」、「Angel」で“コレやがな”とほくそ笑みました。私自身ギタリストとしてジミの魅力的なのは破壊的ファズトーンよりも少しレイドバック気味に弾いた時の変幻自在オブリ満載なところでコノ3曲はしっかり満たしてくれます。ちょっとクリーンな音色でハンマリングやグリッサンドを駆使して奏でる複弦奏法はサウンドも見た目も神の域といえる素晴らしさです。何せタイム感といいフレージングといい最高なんですわ。特に「Hey Joe」はドラマティックなミッチ・ミッチェルの爆裂ドラミングと共に段々熱くなる演奏がたまりません。他にも「Bold As Love」、「Castles Of Made Of Sand」、「Little Wing」等もSoulを感じる名作。勿論、最初にじみへんを知った時にぶっ飛ばされた殿下の宝刀♯9thコード使いの「Purple Haze」、「Foxey Lady」や「Fire」も外せません。それとU2も演ったBob Dylan作「All Along The Watchtower」。もうクラッシックといえる必須曲達ですがライブ盤で聴く方がさらにエエ感じです。そして最後に入ってるのがウッドストックからのアメリカ国歌「The Star Spangled Banner」。憎いやおまへんか?
「じみへんを聴くといつも思うのが、俺の選んだギターはストラトで間違いなかったってことですわ」
The Wind Cries Mary
Nob
やっぱり・・・