Blues Is King / B.B. King * 1967 ABC

ん〜、ヘコむことが多いこの数日。いっつもウマいこと、いかんもんですな、仕事も。でも妥協もよろしくないので、軋轢は生めども、仕方ない道。うっとおしいブルースな日々です。そんな中、昔から馴れ親しんだブルース・マン、B.B. キングのオヤジさんもお亡くなりに。オバマ大統領も「伝説を失った」と声明。常に聴く人ではないですが、この人の雄大な歌声と、いっつも同じ(←すんません)なギター・プレイも好きだったので、追悼を捧げます。大メジャーな存在でありながら、コアなブルース・ファンからは軽く見られがちなB.B.氏。その魅力がシンガーとしてに部分が大きかったからというのもあります。でも、このB.B.のぶッといゴスペルチックな歌唱にはホント引き込まれます。そしてキュィ〜ンとメジャー・ペンタ一発でどんな曲でも押しこむギター・プレイも生涯まったくブレず。偉大なるワンパターンです。以前、ライヴでも見ましたが一緒。ブルースをしっかりエンターテインメントしてました。その分かりやすいスタイルは非黒人にもとっつきやすいモノで、“ブルースといえばB.B.”になっていったと思います。最後となったTOYOTAのCMも人柄を象徴したようなイイCMでした。
で、高校生の頃、レコードで聴いたシカゴ黒人クラブでのこのライブ盤。自分の知るB.B.の好盤です。オルガンが効いた小編成でのバンド演奏が、B.B.の凄みをよりダイレクトに伝えます。中でも大好きなのが最後の「Gonna Keep On Loving You」。B.B.は例によって伴奏的な和音プレイは一切無し。曲の半分ほど、メロディを弾いて、歌い出すとギターは合間にしか弾かないというおなじみの構図。その余裕あるスタイルがなんともカッコいいです。歌唱といい、その間といい、フレーズやチョーキングといい、コノ曲がブルース・セッションやというと色んな場面で役立ち、私の中でブルースといえばコレでした。オープニングの「Waitin' On You」から「Tired Of Your Jive」、「Buzz Me」、「Blind Love」などウォーキング・ベースを土台にした、基本ジャンプ・ブルースなんですな。あと客も大きな歓声で応える「Gambler's Blues」、「Baby Get Lost」や、ずっと生涯歌ってきたウィリー・ネルソンの「Night Life」あたりも聴きどころ。ビッグ・バンド版もイケてますが、ココでのシンプルなアレンジも最高です。メンバー紹介で自分のギター“ルシール”を紹介する場面もニクいです。
「曲の終わりにフレーズをキメてする優しいドヤ顔。素晴らしき伝統芸。R.I.P.」
Gonna Keep On Loving You
goldenblue
No title