The Fame Recordings / Dan Penn * 2013 Ace (FAME)

Southern & Deep
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 南部ソウルが好きな人にとって、どの道を通ってもブチ当たる人、ダン・ペン。鍵盤奏者スプーナー・オールダムの相棒として、また味のあるシンガーとしても有名ですが、なんといっても忘れちゃならないのがサザン・ソウルの名曲のコンポーザーとしての輝かしい功績アレサ・フランクリン、オーティス・レディング、ジェイムス・カーなどへ枚挙に暇がないほど歴史的傑作を書き上げてます。キャリア初期の60年代は裏方に徹した人やと思ってたら、マッスル・ショールズFAMEスタジオで自らもシングル用の録音なんかを結構残してたようです。何故かお蔵入りになってたモノを近年に発掘されたのが本盤。スタックス然り、南部ソウルは白人との素晴らしい協業があったことを実証する激グレイト録音が評判になったコチラです。
 さてこの60年代フェイムでの録音。70年代のソロ作の枯れた味わいとは違った、血気溢れるソウル魂が炸裂です。ジャケット伏せて聴かされたら十中八九、黒人と思ってしまうディープな歌い込み。デモとはいえシングル・リリース前提の録音なので、演奏含めほぼ完璧。このデモを元に黒人シンガーもなぞって歌ったことが分かります。まず登場がJames BarnettやArthur Conleyで有名な65年録音「Keep On Talking」が登場。ダンサブルなノーザン・テイストでカッコよし。Ted Taylor、Percy Sledge、Spencer Wigginsらが歌ったスロウ「Feed The Flame」、Driftersの「Far From The Maddening Crowd」と続いた後、いよいよ大傑作バラード「Uptight Good Woman」が。最初Laura Leeで聴いて部屋が涙で溢れ、Spencer Wigginsでとどめを刺されたアノ曲。当初からのダンのドス黒い歌唱にも驚愕です。完全未発表だった「Come Into My Heart」、Jimmy HughesやEtta Jamesが歌った「Don't Lose Your Good Thing」の後は、Donnie Frittsとの共作の名バラード「Rainbow Road」が登場。Bill Brandonの名唱が印象的でしたが、ダンのはバンジョー入りのよりカントリー寄りアレンジ。中盤は、Wilson PickettやOvationsの「I Need A Lot Of Loving」、James Barnettの「Take A Good Look」、Bill Brandonの「Strangest Feeling」に加え、著名な曲では、Percy Sledgeの「It Tears Me Up」、Otis Reddingや、Maurice & Mac、Wilson Pickettの「You Left The Water Running」、Clarence Carterの「Slippin' Around」も聴けます。初めて聴いた「Power Of Love」なんかもグレイト。そして圧巻は終盤の4連発。ダン自身も珍しくシングルで出したArthur ConleySpencer Wiggins、Solomon Burkeなど各々が素晴らしい「Take Me (Just As I Am)」、Ovationsの「I'm Living Good」、Bobby Pattersonの「Long Ago」、最初の成功曲でJames & Bobby Purifyでヒットした「The Puppet aka I'm Your Puppet」は、いずれもが名曲中の名曲。ダンの歌で聴いても最高です。
「カントリー寄りと思いきや、ダン自身のデモからドス黒かった激ソウル。アラバマの偉人です!」
Uptight Good Woman


テーマ: ゴスペル/ブルース/R&B/ソウル/ファンク | ジャンル: 音楽

Just Enough To Get Me Cool / Freddie Waters * 1977 October | Home | The Complete SAR Records Recordings / L.C. Cooke * 2014 Abkco (SAR)

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