Lookin' For A Love / The Valentinos * 2015 Abkco (SAR)

60's Soul
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 これはええもんが出ました。ボビー・ウォマックは天に召されましたが彼の最初期の血縁グループ、The Womack Brothers〜The ValentinosのSARレコード(←サム・クックが立ち上げたレーベル)作品集! 御存知の通り、ボビーのレコーディング・キャリア最初期となる、ゴスペル直結の熱い歌とシンプルでイナたい演奏が全編で響き渡ります。もちろんWomack & Womackで暖かいソウルを聴かせてくれた弟セシル・ウォマックもいます。Chess期も絶品ですが、コチラもまとめられたのは大拍手です。
 一番最初はゴスペルを演ってたThe Womack Brothersの頃の録音で「Somebody's Wrong」から熱さ満開。61年「Couldn't Hear Nobody Pray」はボビーの十八番となった名曲「Lookin' For A Love」の原型ともいえる曲。兄カーティスがリードの「Yield Not To Temptation」や親分サム・クック調の「Somewhere There's A God」とデビューからすでに熱いです。The Valentinosを名乗りだしてからは、J.ガイルズ・バンドで知った「Lookin' For A Love」。ボビー自身も後にセルフ・カヴァーしたゴスペル・スタイルの名曲です。すでに塩辛シャウト満載での張り切りボビーがここで聴けます。ん〜素晴らしい。味をしめたのか、このスタイルの曲「Rock In The Cradle Of Love」など、どれも魅力的に聴こえるのがたまらんです。リズム・ナンバー「I'll Make It Alright」、師匠サムの“Bring It On Home to Me”のウォマック家版「Tired Of Livin' In The Country」、ハンド・クラップもゴキゲンな「She's So Good To Me」と泥臭いソウル黎明期の名演がてんこ盛り。スロウにしても「Don't Go Away」の素晴らしさはなんだっ! 魂のこもった若き日のボビーの熱唱に、コード・ハンマリングを駆使したボビーの(←間違いない)絶品ソウル・ギターも鳴り響きます。そして有名にしたのはストーンズフェイセズでしたが、そのオリジナル「It's All Over Now」はやはり猛烈にカッコよし。当時のR&Bにしては鍵盤やホーンも無いながらギターを上手く使ったカッコいいアレンジ。ストーンズがカヴァーするにも持ってこいのスタイルです。これをさらに泥臭くした「To Show My Love」も聴けちゃいます。そしてビックリ、サム・クックの傑作Sugar Dumpling」のヴァレンティノズ版もあるやないですか! 兄弟のコーラスも交え、ややゆったり演奏される感じで、曲の良さは言わずもがな。なんとも活きが良いボビーの若き日の溌剌ヴォイスが途轍もなくカッコよく響きます。また忘れちゃならないのが兄貴カーティスのスムージーな歌声。これも聴き応えありで、同系の声ながらダーティ迫力塩辛ヴォイスのボビーとは違った太声の魅力で迫ります。「Baby, Lots Of Luck」、「Somewhere There's A Girl」など、かなりグッときます。
「ボビーがゴスペル・ルーツであることを改めて思い知る名録音。サム・クック・ファンも必聴!」
It's All Over Now


Lookin' For A Love



テーマ: ゴスペル/ブルース/R&B/ソウル/ファンク | ジャンル: 音楽

The Complete SAR Records Recordings / L.C. Cooke * 2014 Abkco (SAR) | Home | You Better Move On / Arthur Alexander * 1962 Dot

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