音系戯言

ARTICLE PAGE

I Can Stand A Little Rain / Joe Cocker * 1974 A&M

41C8NKB6XNL.jpg

 先月、惜しくも亡くなったミスター酒焼けヴォイス、ジョー・コッカー。「愛と青春の旅立ち(Up Where We Belong)」をTVで見てその存在を知って、奇妙なアクションと感動的なハスキー・ヴォイスで強烈なファースト・インプレッションでした。アレサ・フランクリンと同様、他アーティストの歌も、完全に自分のフィールドに持ち込んで歌える見事な歌い手。ウッド・ストックやレオン・ラッセル等との活動でスワンピーなロックで数々の名演を残してます。押しの一手で迫る泥臭い歌唱が最高ですが、アラン・トゥーサンとのファンキーな“Fun Time"や、美しいバラードでも魅了してくれました。イギリスのレイ・チャールズ、ジョーに感謝の意を込めて一枚。
 本作はマッド・ドッグスの後、ドラッグ&アルコール中毒でヘロヘロになってイギリスに戻ってたジョーが再起をかけてL.A.に移住し作った5枚目。プロデュースしたジム・プライスはデラニー&ボニーやストーンズでもお馴染みの、マッド・ドッグス時の盟友。ジョーの歌唱を盛り上げるメンバーも今からすると超豪華で、1曲目の豪快スワンプ「Put Out The Light」から、レイ・パーカーJrがワウ・ギター、デヴィッド・ペイチがピアノを弾いてます。続くアン・ピーブルズのアンサー・ソング「I Can Stand A Little Rain」ではジョーの叙情的な歌唱が光る逸品。活動初期から共にしてたウィングスのヘンリー・マカロック(←名曲My LoveのGソロの人)にジェイ・グレイドンのギターや、メリー・クレイトンの劇的なコーラスも印象的です。一転、「I Get Mad」では喉に酒が残ってんのとちゃうか?というようなダーティ・ヴォイスでワイルドなスワンプ・ソウルを展開。しかもバックはコーネル・デュプリー(g)、リチャード・ティー(Key) 、チャック・レイニー(b)、バーナード・パーディ(Dr)という鉄壁の布陣。ジミー・ウェッブの「The Moon Is A Harsh Mistress」、ランディ・ニューマンの「Guilty」と、作者自身によるピアノが聴きモノのスロウもあります。ジェフ・ポーカロがドラムを叩くブルージー&リラックスな「Don't Forget Me」に続く、ジョー最大のヒットは「You Are So Beautiful」。美しいニッキー・ホプキンスのピアノと、ストリングスをバックに絶唱を繰り広げます。ビリー・プレストンのオリジナルや、ベイビー・フェイスのカヴァーも絶品ですが、この大ヒットしたジョーのヴァージョンもグレイトの一語。曲最後の〜to meで聴けるヘロヘロのファルセットがまた泣けます。そして終盤は特に好曲連打で、「It's A Sin When You Love Somebody」、「Performance」あたり心酔できる名演です。名作"With a Little Help from My Friends"同様、ソウルフルな女声コーラスがサビを盛り上げ、そこにジョーのハスキーが絡む王道スタイル炸裂。
「元祖エア・ギターでもシビれさせてくれたグレイト・ハスキー。R.I.P.」

you are so beautiful


It's a Sin When You Love Somebody


Comments 2

片山ニク

いなたいロック歌手
私も大好きです!ジョー コッカー

元祖エアギター!
まさに!^_^

2015-01-17 (Sat) 22:00 | EDIT | REPLY |   

ezee

No title

★片山ニクさん
 いや〜最初まったく理解できなかった、あの動き。
ジョン・ベルーシのモノマネも最高でした!

2015-01-18 (Sun) 00:42 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply