My Generation / The Who * 1965 Brunswick

楽器ぶっ壊しライブとかPete Townshendの腕ブン回し奏法とか、昔イメージ先行でトライしたThe Who。この1stは当時のモータウンなど最もヒップなR&Bを巧に我がスタイルで表現してまして実にカッコよろしいです。何といっても唯一無二といえるkeith Moonのやたらと手数が多くシンバル鳴りっぱなしのドラム、John Entwistleの自己主張しまくりのベースが最高で、それに言葉を吐き捨てるようにがなるRogerの歌と、歯切れが良く繊細なコードワークが冴えるPeteのギターが重なると何ともオリジナルなスタイルとなります。
内容は乱暴ながら実にシャープで今でもWhoといえばこのアルバムです。冒頭を飾るに相応しい「Out In The Street」は跳ねながらも叩きまくるドラムと荒いヴォーカル、間奏のノイジーのギターと気分高揚しまくりの傑作。最初は番長格だったRogerの趣味全開のJames Brown初期カヴァー2曲「I Don't Mind」、「Please、Please、Please」は他のバンドがよく失敗するJBカヴァーを実にカッコよく調理。特に前者は出色の出来でスネア7つ打ちの決めなどド迫力です。余談ですがJBなど知らぬ頃にコレばかりリピートしてた自分の嗜好って「あんまり変わらんもんやな」と実感しました。そしてModsの聖歌といえる「My Generation」、「The Kids Are Alright」は言う事無しの名作で前者のJohnのアナーキーなベースは特筆もんです。
そして現行のリマスターDeluxe版は最高のデビューシングル「I Can't Explain」やPopながらパンクなアレンジが痛快な2ndシングルの別テイク「Anyhow,Anywhere,Anyway」の他、昔に海賊盤まで買って入手した爆裂J.B.ナンバー「Shout And Shimmy」やMotownヒット「Leaving Here」、「Heat Wave」、「Motoring」、ガーネット・ミムズ「Anytime You Want Me」等R&B系も秀作ビシビシ収録の必携盤!
「ロジャー・ダルトリーが最も輝いていたThe Who ここにあり」
The Who - My Generation (Marquee Club 1967)
Shout And Shimmy
エディ
My Generation