A Better Tomorrow / Wu-Tang Clan * 2014 Warner Bros

East Coast
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 RZAのリズムを知ってるかい、ホホホーイ、ホホホーイ、ホホホイホ〜イ♪と遠藤章造ばりのハイテンションで入手した久々のフィジカルCD。ひょっとしたら、もう出ないかもって思ってたウータン・クランの新作。ありますがな〜、ここに! 2014年新作はファレルかプリンスで決まりって思ってたけど、ココに来て今月ドロップのコレが滑り込み1等賞。まるで93年涙の天皇賞トーカイテイオー復活劇のような最後の差し込みです。レイクォン、ゴーストフェイス、GZAが仲違いもあり、なかなか合流しなかったそうですが、9人の精鋭、奇跡の集結に全ての霊長類、万歳三唱です。
 振り返れば結成20周年、梅田ハービスで見た鳥肌が止まらんかったライヴから知らぬ間に長い月日が経ちましたが、いっこもスピリッツは変わってません。お馴染み少林寺カンフーの挿入もバキバキ。先に聴いてたリック・ルービンも制作に名を連ねたリード・カット「Ruckus in B Minor」から既に超勃起状態でしたが、やはり会心の出来。あの暖簾ともいえるロゴマークを汚してません。イントロでは、なんとウータンの永久欠番O.D.B.も天国から参戦。GZAが切り込みメスがフックを決め、U-Godが渋い低音で受けるこの構図。マジ失禁です。94年に出たと言われても分からんRZAの不変センスにも脱帽です。これもリードカットだった「Ron O'Neal (featuring Nathaniel)」も往年のハイ・サウンドを彷彿させる狂喜乱舞の仕上がり。メスが特攻隊長となって、インスペクター・デック、ゴーストフェイス、RZAと強靭マイク・リレー。今では完全時代遅れなローファイなビートに切り込んでいて大興奮です。これも先行で聴けた「Keep Watch」も、The Sweet Inspirations73年作からセンス抜群のサンプリングでシビれさせてくれます。アイザック・ヘイズ&ディオンヌも演ってたブラジルの名曲“Feeling”(←ハイ・ファイ・セットのあの歌)を大胆に引用した「Feft」や、レイクォンがフロウし始めた途端ハード・ボイルドさがグッと増す「Crushed Egos」と聴きどころありすぎ。ダスティ・スプリング・フィールドのメンフィス録音からサンプルの「Preacher's Daughter」はじめ、半分の曲で故ウィリー・ミッチェルのメンフィス・ロイヤル・スタジオで音作り。デビュー時からシンパシーを感じていたサザン・ソウル趣味がモロ溢れ出てて、なんとロイヤル・ホーンズに、チャールズ・ホッジス(Hi Record)や、レスター・スネル(Stax)も参加。RZAの、狂気のサウンドをグレイトにアシストしてます。タイトル曲「A Better Tomorrow」では超嬉しいテディペン時代のブルーノーツ大傑作“Wake Up Everybody”を大胆に導入。選曲からしてシビれまくりです。最後にオージェイズ・ネタでいつも目立たないマスター・キラー中心に再結集を祝福する「Wu-Tang Reunion」で素晴らしい〆。
「よくぞ集まってくれた最強Hip Hop軍団。決して裏切らない、時代への不迎合に拍手喝采です!」

Ruckus in B Minor


A Better Tomorrow



テーマ: HIPHOP,R&B,REGGAE | ジャンル: 音楽

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